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パレードに見る世界の文化

フランクフルト市民の3分の1は外国籍といわれています。その豊かな国際性を見せつけてくれるイベントが6月23日に開かれました。

そのイベントとは、今年で5回目を迎えた「Die Parade der Kulturen(世界文化のパレード)」です。毎年フランクフルトの青少年文化交流団体が主催し、フランクフルトや近郊地域の文化団体や市民グループに参加を呼びかけます。参加者に求められるのは、各自の文化を民族衣装やパフォーマンスでクリエイティブに表現すること。今年は世界各国の約80の団体、およそ1500人がパレードに参加しました。

パレードは正午に出発し、鮮やかな衣装と陽気な音楽で町を満たしつつ市街地周辺を行進します。目指すはマイン川岸にある審査員席。クライマックスとして各グループが数分ずつのパフォーマンスを行い、沿道の観客を魅了してくれました。色彩豊かな衣装に身を包んだ南米勢の情熱的なダンス、中国グループの雑技や蛇踊り、子どもや青少年団体のユニークな山車など、挙げればきりがないほどたくさんの文化が目の前を通り過ぎて行きます。私は沿道から拍手を送る側でしたが、時折パレードの中に知人を発見しては、国際色豊かな環境で生活していることを改めて実感させられました。

中国の少女たち
中国の少女たち

スペインと言えばやっぱりフラメンコ
スペインと言えばやっぱりフラメンコ

ボリビア勢のパフォーマンス
ボリビア勢のパフォーマンス。とにかくダイナミックでした

約4時間のパレードに続き、夜の部ではレーマー広場の特設会場で各国のダンスや音楽を紹介するイベントやパーティーが開かれました。イベントの傍らには、各地の食べ物を紹介するたくさんのスタンドが立ち、珍しい料理を見たり味わったりする人が後を絶ちませんでした。

年を追うごとに華やかさを増すこのパレードは、世界をさらに身近に感じさせるイベントです。近くにありながら、日頃は忘れがちになってしまう多彩な文化に目を向ける、そんな機会を与えてくれた一日でした。

A.OAyako
九州出身。2003年よりフランクフルト在住。ヒマさえあれば美味しいお店の開拓とダンスに明け暮れている。旅行・映画・仕事など、人生を楽しくしてくれるものは何でも好き。
 
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