Hanacell

ハンブルク&大阪 姉妹都市協定30周年記念イベント

今年はハンブルク市と大阪市が姉妹都市となって30周年。各方面で記念行事が行われています。8月後半には、15日間にわたって公益法人「独日フォーラム・エルベ」とカフェ「Why not?」の共催で、「ハンブルク大阪友好週間」が開催されました。

独日フォーラム・エルベのさくらコーラスによる演奏独日フォーラム・エルベのさくらコーラスによる演奏

会場となった「Why not?」はキリスト教会を母体とするインターナショナル・カフェで、ドイツに暮らす外国人がドイツに慣れ親しみ、気軽にくつろげるようにと、教会のボランティアにより運営されています。カフェは営利目的でなく、何も注文しなくても、ミーティング・ポイントとして利用することもできます。また、外国人支援のために月曜から金曜は、ドイツ語コースを提供。そのため今回のイベントには、日本人と日本に関心のあるドイツ人だけでなく、普段から「Why not?」を利用しているドイツ語習得中の外国人も多数訪れていました。

オープニング。大阪市の旗がちょうど隠れていて残念ですオープニング。大阪市の旗がちょうど隠れていて残念です

会場には、赤地に白い城塞のハンブルクの州旗が掲げられており、その隣には藍地に黄色の記号が描かれた、見たこともない旗が……。なんとそれは、大阪市の旗だったのです。後から調べてみると、その記号は「澪標(みおつくし)」という水路の標識で、大阪が古くから船の貿易で栄えたことを表しているのだそう。しかも黄色ではなく、金色とのこと。日本のことでも知らないことはたくさんありますね。

お琴のワークショップお琴のワークショップ

会場には、書道や水墨画、日本人による絵画教室の作品、大阪の写真などが展示され、期間中の毎週土曜日には、盛りだくさんのプログラムが用意されていました。例を挙げてみると、武道の実演、お琴の演奏、コーラス、ドイツ人が撮影した日本のドキュメンタリー映画の上映のほか、茶道や書道、お琴のワークショップ、浴衣の着付け教室などなど……。お琴のワークショップでは、普段お琴を習っている中学生も先生役になり、ドイツ人にお琴の手ほどきをしていました。若いうちにこういった交流ができるのは良いですね。浴衣の着付けを教えてくれたのは、ドイツ人女性。用意された多数の浴衣は、すべて彼女の個人所有だそうです。浴衣や和服での来場者には記念品贈呈という触れ込みでしたので、着物や袴姿の子どもたちもいて、かわいかったです。お寿司や、日本風創作クレープの実演販売もあり、日本大好きのドイツ人たちが喜んで舌鼓を打っていました。

独日フォーラム・エルベの会員さんをはじめ、今回の友好イベントのために労をとってくださったボランティアの皆さん、ありがとうございました。今後もハンブルク市と大阪市の友好関係が続いていってほしいと思います。

井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?
www.nd-jcf.de
www.facebook.com/ndjcf

 
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