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欧州文化都市クロージング前にケムニッツでメイカーワークショップ

2025年の欧州文化首都として、年間を通してさまざまなイベントが開催されたケムニッツ。今回は11月末のクロージングイベントを目前に、ものづくりを行う人たちに向けたワークショップに参加してきたので、レポートしたいと思います。

Makerskillsワークショップの座学の様子Makerskillsワークショップの座学の様子

ケムニッツは、私が住むライプツィヒからは電車で1時間ほどで、欧州文化都市に選ばれる以前から、手を動かしてものづくりをする独自のメイカーカルチャーが根付いていました。周辺地域も含めると、多種多様な領域に特化した10以上のメイカースペースがあり、気軽にものづくりに取り組めて、メイカー同士がつながれる雰囲気があると感じています。

欧州文化都市となった今年は、そうした土壌でメイカーカルチャーが一段と加速。私自身もレジデンシーに参加したのをきっかけに、ワークショップをさせてもらったり、参加者側として体験したりしました。10月末にはVector Labというメイカースペースで開催された、チームで手を動かしながら「メイカーに必要なスキル」を学ぶ2日間のワークショップにも参加。ワークショップで与えられたお題は、「ボトルを運搬するものを作る」。私のチームは、ピクニックでワインとワイングラスを一緒に持ち運べる木製の箱をデザインすることになりました。

初日は、先生と一緒に製図ソフトで図面を作りました初日は、先生と一緒に製図ソフトで図面を作りました

メンバーは、エンジニアの男性、メイカースペースのコミュニティを運営する女性、そしてデザイナーである私の3名。初日はアイデア出しから始まり、スケッチをし、どのような加工が可能か学び、コンピューターを使ったCNC加工のためのデータを作りました。チームで最適な形を探っていき、一人での作業とは異なる、チームでものをつくる醍だいごみ醐味を感じました。2日目は実際に木材をCNCで切り出し、組み立て工程へ。私は残念ながら家族の体調不良で参加できなかったのですが、チームメイトが完成した作品の写真を送ってくれてなんともうれしかったです。

今年はケムニッツ在住のメイカーやメイカースペース、ケムニッツに集まった世界各国とのメイカーとのつながりができて、もはや私にとっては第二のホームとなりつつあります。ものづくりが盛んな地域が同じ州内にあることを恵まれていると思いつつ、もうちょっと頻繁にライプツィヒから電車が出ていればなあ……というのはぜいたくな悩みでしょうか。

ワークショップ2日目に完成したワインとグラスホルダーワークショップ2日目に完成したワインとグラスホルダー

2026年以降もケムニッツではメイカー関連のイベントが続くようです。ケムニッツ近郊在住の方、ケムニッツを訪れる機会があるという方は、イベントをチェックしてみることをおすすめします。

髙橋 亜希子 たかはし あきこ
IT系の翻訳者・プログラマー。オーストリア、インドを経てドイツへ。ライプツィヒには2016年より在住。三度の食事と、手に入らない食材を自分で育てるのが何よりの楽しみ。古巣のアート分野に戻りつつある。
 
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