私が住むライプツィヒには、Das Japanische Haus(以下「日本の家」)と呼ばれる文化交流スペースがあります。今から15年前の2011年、ライプツィヒに住む日本人のチームが空き家をセルフリノベーションしてスタートし、国籍や職業、年齢を問わず多様な人々が集う場として活動を続けてきました。現在は、毎週木曜・土曜の夜にみんなで料理をして一緒に食べる「ごはんの会」(Küche füe Alle)が開催されています。本誌1192号では特集として、日本の家の活動の様子が記事になっているので、ぜひご覧になってみてください。
2026年初会合。毎度、何かしらおいしいものがテーブルに並びます
日本の家で行われているさまざまな活動の中で、私が最近気に入って参加しているのがタイトルにもある「アート会合」です。この会合のアイデアは、アートに関わる活動をしている日本人たちが「ごはんの会」に参加していた際に、ビールを飲みながらの雑談から生まれたといいます。「アート」と名前に付いていますが、参加者をアーティストに限定した集まりではなく、アートに関心のある人たちが自由に集う場として開かれています。会合では、今どんな作品を制作しているのか、どんな公募や助成があるか、おすすめの展示や企画などについてざっくばらんに情報が交換されます。毎月第一木曜日の定例の会合のほか、近隣への遠足など、交流の時間を持ちながらメンバー間のつながりを育んでいます。
2025年末に開催されたアートマーケットの様子
昨年のクリスマスシーズンには、初のアート会合主催のイベントとして、アートマーケット「Kunst für Alle」が日本の家で開催されました。いつもの日本の家の「ごはんの会」が行われているなかで、書道の体験、即興でのポートレートのドローイング、ZINE、詩のガチャガチャ、編み物、ポップアップカード、イラスト、手染めの靴下など、多彩な作品が並びます。私も子どもと一緒に折り紙や、長年作ってみたかった日本のしめ縄飾りを並べて、楽しい時間を過しました。
長年作りたかったしめ縄をアートマーケットに合わせて制作!
そんなアート会合の今年最初のミートアップでは、2026〜2027年にかけて実施予定の「クリエイティブ・イン・レジデンス」について話し合われました。この企画は以前、日本の家で行われていたアーティスト・イン・レジデンスプログラムの再開を目指すものです。企画の概要は、日本の家のインスタグラム(@dasjapanischehaus)で発表され、すでに募集要項が公開されています。アート会合もこのレジデンスの運営に関わることになり、今後、活動の幅がさらに広がりをみせそうです。私もライプツィヒに制作にやってくるクリエイターと交流するのが楽しみです。
IT系の翻訳者・プログラマー。オーストリア、インドを経てドイツへ。ライプツィヒには2016年より在住。三度の食事と、手に入らない食材を自分で育てるのが何よりの楽しみ。古巣のアート分野に戻りつつある。



インベスト・イン・ババリア
スケッチブック






