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Di. 12. Dez. 2017

静かな湖畔に建つ ブーフハイム美術館

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ミュンヘンの南西にある風光明媚なシュタルンベルク湖(Starnberger See)は交通アクセスも良く、週末は多くの人でにぎわいます。今回は、この湖のほとりの小さな町ベルンリートに建つブーフハイム美術館、別名ファンタジー美術館をご紹介します。

世界的にも有名なドイツ人建築家、ギュンター・ベーニッシュが設計した建物は、外観は周囲の自然に溶け込むような、そして内部は光あふれる落ち着いた空間。広々とした湖を見渡せる広いバルコニーの床は木製で、屋根は植物が植えられたルーフガーデンになっています。「ファンタジー・ラボ(Labor der Phantasie)」と名付けられた一画では子供向けの絵画教室が行われるなど、鑑賞だけでなく能動的に美術を楽しむ場も提供。また、美術館の周囲は広い庭園に囲まれています。自然景観を生かした英国スタイルで、散策路から池や木立の合間を通して湖とアルプスの山々を見ることができます。さりげなくアジア風の東屋が置かれていたりするのが、美術館の庭園らしいです。

ブーフハイム美術館
周囲の景観を生かした美術館

私が訪れた2月には、ウィーンの画家で建築家でもあるフンデルトヴァッサーの特別展が開かれていました。自然を愛した芸術家の作品は、この美術館にぴったり。特に心に残ったのは、街全体が緑に覆われている絵画「緑の町(Grüne Stadt)」です。車も人も、草に覆われ木々の生えるアーケードを行き来しています。建物も緑に覆われ、窓とドアしか見ることができません。幻想的でありながらどこか未来的で、ユートピアの一つの形を示しているように思われます。オーディオガイド(有料、ドイツ語のみ)の案内によると、ミュンヘン市内の幹線道路であるミットレラー・リンク(Mittlerer Ring)も将来的には緑で覆われるように計画されている……とか。彼の建築思想は、現代ドイツの都市計画にも影響を与えているようです。

常設展はドイツ表現主義のコレクションが中心。アジアやアフリカ美術に関するコーナーやインドネシアの影絵芝居についての展示もありました。特筆すべきは、3000点が集められたガラス製の文鎮(Glaskugel)です。この工芸品の起源は諸説あり、ベネチアを始め、ガラス工芸の盛んな欧州各都市で19 世紀頃から作られていたそうです。球体のガラスの中には、花や蝶、レースのようなモチーフがカラフルかつ鮮やかに詰め込まれています。現代では失われてしまった技術も多くあり、それらは専門家でも製造方法が分からないということです。一つ一つデザインの異なる華やかなガラス工芸品はどれも芸術的です。パッと見るだけでも美しいですが、じっくり眺めると、作りの繊細さと技術の高さにため息が出そうになりました。

ガラス工芸品
繊細で華やかな世界を閉じ込めた、ガラス工芸品

夏季には、月に一度、シュタルンベルク湖の船着場から美術館への遊覧船が運行されるようです。その時は緑あふれる庭園を散歩したいと思います。

ブーフハイム美術館: www.buchheimmuseum.de

Yoshie Utsumi
日独の自動車部品会社での営業・マーケティング部門勤務を経て、現在はフリーランスで 通訳・市場調査を行う。サイエンスマーケティング修士。夫と猫3匹と暮らし、ヨガを楽しむ。 2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。
 
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