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So. 23. Apr. 2017

音楽が奏でる世界旅行 in エルディング

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「音楽は国境を越える」と言います。同時に、各国、各地域で発展してきた音楽にはそれぞれ個性があります。文化の交流が進み、インターネットで新しい音楽が世界中に同時配信されるようになっても、音楽家個人が持つ文化的、歴史的背景と、彼らが奏でる音には密接な結びつきがあるようです。

3月上旬にミュンヘン近郊の町エルディングで開催されたコンサート「音楽による言語旅行(Musikalische Sprachreise)」は、民族音楽からオペラの歌曲まで、幅広いジャンルの歌を、多言語で楽しもう、というコンセプト。エルディングの市民大学(VHS)が主催し、ミュンヘン空港などがスポンサーを務めたこのコンサートは、VHSによる「より多くの言語のレッスンを市民に提供する」という2年間にわたる取り組みの集大成でした。

ここでは現在、日本語やアラビア語、クロアチア語などのコースが新設されています。大都市と違い、小さい町の語学コースは、英語を筆頭にイタリア語、フランス語、スペイン語などのヨーロッパ言語にほぼ限られます。それらの言語が世界中で果たしている役割はとても大きいものですが、世界には6000以上もの言語があります。このコンサートには、その全てに接する機会はなくとも、世界が単一的な言語に染まらずに多様性を保つことの重要さ、異なる言語の存在を知ることの大事さを心に留めてほしい、というメッセージが含まれていました。

この日は、15人のプロの音楽家が16曲を演奏。珍しいところでは、日本語、アルメニア語、アラビア語、リトアニア語、クルド語、ギリシャ語なども含まれていました。舞台に設置されたスクリーンには歌のテキストがその言語の文字で映し出され、音楽が始まる前に、歌詞の内容がドイツ語で朗唱されました。1曲目は日本の「さくらさくら」。歌の情景を思い描くことができるように詩的な描写を施された美しいドイツ語訳に続いて、ピアノ伴奏による歌が披露されました。

音楽を披露したアーティストたち
多言語で音楽を披露したアーティストたち

各国の歌を聞き比べていると、地理的に近いと、言語としては異なっていても言葉の響きやメロディーなど、何かしらの共通性がはっきり感じられることがあり、なかなか楽しいものでした。個人的にはアルメニア語の歌に惹ひかれるものがありました。もしかしたら、この国が比較的アジアに近い地域であることが理由の一つなのかもしれません。

アルメニア語
目にも耳にも初めての、でも親近感が持てたアルメニア語

グローバル化が進み、難民や移民の流入も増え、様々な異なる文化で育ってきた人々と接する機会が、ここのところ急速に増えています。たまたまドイツ人として生を受けたり、何らかの理由でドイツという国で外国人として暮らしていたり、この同じ時代に、今のドイツで暮らす人の背景は多様です。そういった偶然の出会いの面白さや不思議さにも心を馳せた一夜でした。

 
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