Hanacell

カンシュタッター・フォルクスフェストが熱い!

例年に比べて、今年は寒くなるのが早かった気がします。9月末の時点で、すでに夜には暖房をつけ始めていました。そんな秋の始まりに、陽気な夏を惜しみつつ、シュトゥットガルトの「カンシュタッター・フォルクスフェスト(Canstatter Volksfest)に出掛けたところ、そこはまだまだ夏並みの熱気に溢れていました。

シュトゥットガルトに常設の遊園地はありませんが、毎年春と秋に移動遊園地がやって来ます。春は「フリューリングスフェスト(Stuttgarter Frühlingsfest)、そして秋はこのカンシュタッター・フォルクスフェストです。これらの祭りでは、遊園地の乗り物のみならず、ミュンヘンのオクトーバーフェストと同様に巨大なビールテントが設置され、日用品を販売するマーケットも立ちます。

回転ブランコ
移動遊園地とはいえ、乗り物は本格的

会場には、大型のアトラクションが多く並び、移動遊園地と思えないほどよくできているなと感心しました。様々な角度で回転するものや、ものすごく高いところから落ちてくるものなど、見ているだけで足がすくみそうな乗り物もいっぱい! さらに、アナウンスで「おい、静か過ぎるぞ! もっと叫べ!」と煽られたり、どこからか煙がもうもうと立ち込めてきたりと、臨場感を醸し出す演出が人々の興奮を誘い、絶叫と笑い声が絶えません。私は、さすがにそれらの絶叫マシーンに乗る勇気はなく、一見無難そうな回転ブランコに乗ってみたのですが、それでも想像していたよりずっとスピードが速く、しかもかなりの高さ(恐らく50メートルほど)まで上がったので、涙が出るほど怖く、降りた後で少し酔ってしまいました。

ビールテント
熱気あふれるビールテントの中

一方、ビールテントの中を覗くと、1リットルジョッキで1杯約9ユーロと高めの値段設定にもかかわらず、数千人の訪問者で埋め尽くされ、熱気ムンムンです。民族衣装を身にまとった人々が大いに飲んで歌い、テーブルの上に乗って大はしゃぎ。楽しそうではあったのですが、テント内の音楽があまりにも大音量だったため、そこはとりあえず遠慮して、外の屋台で静かにビールをいただくことに。祭りで味わうフェストビールは、まさに感動的な美味しさでした。

そして夜になると、テントやアトラクションが一斉にけばけばしい光を放ち、祭りは遊園地特有の賑やかさを増していきます。アルコールも効いてきて、人々のテンションはますます高くなり、会場はまるで真夏のような熱気に包まれていました。気温は低くても、ここでしばらくは冷めないドイツの「残暑」を体験することができました。

www.canstatter-volksfest.de

郭さん郭 映南(かく えいなん)
中国生まれの日本国籍。東北芸術工科大学卒業後、シュトゥットガルト造形美術大学でアート写真の知識を深める。その後、台北、北海道、海南島と、渡り鳥のように北と南の島々を転々としながら写真を撮り続ける。
HP: http://kakueinan.wordpress.com/
 
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