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音楽ライブ in Merlin

4月のある木曜日、シュトゥットガルト西部に位置する文化センター「Merlin」で行われた音楽ライブに行ってきました。この日に開催されたプログラムは、人気の「サイレント・フライデー」。月1回行われているイベントです。

通常のライブハウスと異なり、Merlinでは毛皮のカーペットとふわふわのクッションが用意されていて、観客が床に座ったり、寝そべったりしながらライブを楽しむことができます。皆、ビールやワインを片手に寛いでいて、会場はまるで自宅のリビングルームのようです。

まったり
まったりとしたライブ会場

この夜は、英国、フランス、オーストラリアから計3組のミュージシャンが招待されていました。最初はソロのシンガーソングライター、ステフェン・バーチさん。英語で冗談を言いながら、ギターの弾き語りを披露していました。とても静かで哀愁漂う歌声に、観客たちもうっとり。しかし、次に舞台に上がったのはテクノ系のロックバンド。思いっきり大音量で、舞台照明もギラギラと派手なものに一変しました。このプログラムでかなり気持ちが高ぶっていたところに登場した3組目のバンドは、エンターテインメントのプロ。メインの楽器はアコースティックギターでしたが、ギター演奏をしながら、ボディーの部分を打楽器のように叩いてリズムを取ったり、特別な装置を使って面白い効果音を出したり、さらにはときどき器用にマイクを叩いて音を出したりして、観客を楽しませてくれました。曲の最後にマイクを回転させてあごにゴッツン。これが終了の合図という、ユーモアのセンスに溢れた演奏があり、まるでギターがドラムと会話をしているかのように聞こえる曲もありました。

テクノ
テクノのステージは格好良い!

ミュージシャン自身が心底音を楽しんでいる様子が観客たちに伝わり、皆ノリノリの状態でした。30分ほどの短い演奏時間でしたが、会場は大興奮に包まれ、終始歓声と拍手が絶えない感動的で楽しいステージでした。

ライブ終了後、私は感動のあまりこのグループのCDを3枚セットで購入。その場でミュージシャンたちと直接話す機会にも恵まれたのですが、そこで片言の日本語で挨拶をしてくれたのには驚きました。十二分に楽しませていただいた一夜となりました。

Merlinの入り口はカフェになっていますが、こういったライブだけではなく、特選映画の上映や、子ども演劇、空想文学、カバレットも行われています。その他、ボードゲームの集いやヨガ教室も行われているそうです。プログラムの詳細はウェブサイトwww.merlin-kultur.deより。

Kulturzentrum Merlin e.V.
Augustenstraße 72, 70178 Stuttgart

郭さん郭 映南(かく えいなん)
中国生まれの日本国籍。東北芸術工科大学卒業後、シュトゥットガルト造形美術大学でアート写真の知識を深める。その後、台北、北海道、海南島と、渡り鳥のように北と南の島々を転々としながら写真を撮り続ける。http://kakueinan.wordpress.com
 
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