Hanacell

ドイツ一美しい屋内マーケット

日本から友人が訪ねてきましたが、外はあいにくの大雨。でもそんな天気と関係なく、案内できる場所を思いつきました。それは、旧宮殿の隣にある屋内市場「マルクトハレ」です。

雨のせいで空はすっかりグレーに包まれ、寒々とした街中と対照的に、市場に入ると、まず暖色系の照明に癒されます。3000平方メートルの広い敷地に44もの屋台。それぞれにカラフルな野菜や果物、花、新鮮な肉、チーズ、惣菜、ワイン、調味料……がずらりときれいに並べられています。どれもお洒落で、おいしそうで、店によってはエキゾチックな雰囲気が漂うものも。よく耳を傾けると、店員の会話もイタリア語だったり、フランス語だったり……。

マーケット内部
アーチのかかった入り口

この市場は、歴史を遡ること13世紀。当時は露天の定期市でしたが、1914年に建築家のマルティン・エルゼッサーによって今の屋内市場の原型が設計されました。戦争でひどく破壊されたにもかかわらず、市民の強い要望により戦後建て直され、現在では厳選された商品を提供する場所として市民生活に定着しています。ユーゲント・シュティールの建物内にあるこの市場は、“ドイツ一美しい屋内市場”とも言われているとか。

お店
オマケしてくれることも

オリーブ
充実したオリーブコーナー

惣菜コーナーでオリーブの漬物を買おうと思いましたが、十数種類もあってどれにしようか迷っていたところ、あれこれ試食させてもらいました。ここで出会ったイタリアンオリーブは粒が大きく、後味がとても濃厚でお薦めです。果物を売る店員さんも親切で、食べたことのない果物を試食させてもらい、少ししか買わなくてもいやな顔されることなく値段もまけてくれました。コミュニケーションをとりながら、買い物の楽しさを堪能した半日でした。

ちなみに、市場の2階にはカフェレストランやインテリアの店もあるので、散策に疲れたら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

Markthalle
Dorotheenstraße 4
営業時間:月 - 金 07:00-18:30、土 07:00 - 16:00

郭さん郭映南(かくえいなん) 中国生まれの日本国籍、ドイツ在住。人生の1/3以上は海外。ケルン→マールブルク→シュツットガルト、拠点を転々としながら、ドイツ語とダンスと写真を学ぶ。現在、Stuttgart造形美術大学で視覚デザインの研究生。
HP: http://kakueinan.wordpress.com/
 
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