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Mi. 26. Jul. 2017

Nr. 55 ドイツでの子育ては私の一生の宝物

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今回をもって、5年以上にわたって連載した本コラムは最終回となります。書き始めた当初は1年間だけのつもりでいたのですが、いつの間にか2年、3年と続いたのは、感想をお寄せくださった読者の皆様、私のつたない文章を丁寧に校正してくれた編集の方々のおかげです。原稿の提出が大幅に遅れて、イラストレーターの清水さんにはご迷惑をお掛けしたこともしばしば。いろいろな方に支えられたコラムでした。ありがとうございました。

ドイツで子育て&教育相談所
イラスト: © Maki Shimizu

日本へ帰国後も、ドイツの友人たちとスカイプでおしゃべりしたり、ドイツのテレビニュースを観て現地情報をチェックしていましたが、時が経つにつれて、やはり住んでいたときの感覚というのは少しずつ薄れていくもので、書き留めておいた原稿は年を重ねるうちにだんだんと新鮮さが失われていくのを感じるようになりました。今年は娘の大学進学が決まり、子育てもようやく一段落着き、コラムもこれを機に終了です。

連載中は多くの読者の方々からメールをいただき、異国での子育てについて相談できる人が限定されていることを強く感じました。初めての子育ては特に、誰もが不安を抱えています。育児書を読むのも良いですが、ご自分のお子さんの顔をよく観察しながら接することをお勧めします。育児書に書いてある通りに育たなくても大丈夫です。ご両親の“古い価値観”に従って育てる必要もありません。子どもを守れるのは親であるあなただけです。あなたのお子さんをしっかりと信じてあげましょう。そして自分に自信を持ち、辛いときは我慢せず、そのことを誰かに話してみてください。ママ友でも、ご近所のおばさんでも、街角のカウンセラーでも。悩みを抱えているのは、あなただけではありません。

私は、娘にとても感謝しています。異国での子育ては不安も多く大変でしたが、娘の存在にたくさん助けられ、彼女がいたからこそ、いろいろな人と出会え、1人では体験できないこともできました。子どもが生まれると、思いも寄らないことが起こりますよね。自分のための時間が当たり前のようにあった生活から、子どものことだけを考える生活となり、友人と一緒にいても子どもの話題しか思い付かず、自然と子どもを持つ友人とだけ付き合うようになってしまった時期もありました。子どもを持つことで私の生活環境はがらりと変わり、どれほどの制約を受けたか分からないほどです。

ドイツで子育て&教育相談所
イラスト: © Maki Shimizu

しかし、今振り返ってみれば、それがどんなに充実した時間であったかということに気付きます。日曜日は子どものために外へ出て、平日の午後は子どもの宿題を見、誕生日会を企画したり、幼稚園のバザーに参加したり。子どもの友達が泊まりに来れば食事や布団の用意をし、子どもが友達の家に遊びに行けば運転手となって送迎し、そこではドイツ人ママとの会話が必須。ドイツ社会のど真ん中に投げ込まれてアタフタしましたが、ドイツ語を話す気分ではなくても頭をドイツ語モードに切り替えて乗り切り、生活に密着した得難い情報をたくさん得ることができました。

この充実感は、1人では決して味わうことのできないものです。娘がいたからこそ、地に足の着いたドイツ生活を楽しむことができたのだと思います。ドイツで子育て真っ最中の皆さん、ぜひこの貴重な体験を楽しんでください。

そして最後に……我が娘に乾杯!

 
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同コラムでは、読者の皆様からの質問やお悩みを受け付けています。ドイツでの子育て、学校、教育に関することなら何でもOK。
ドイツニュースダイジェスト編集部
Fax: 0211-357766 / Email: info@newsdigest.de

内田 博美
東京都出身。国立音楽大学卒業後、横浜国立大学大学院で教育学を学ぶ。2000年に渡独。ミュンスター大学で音楽療法士の資格取得。現在、教育関連の仕事と思春期の子育てに奮闘中。
Maki Shimizu
芸術家・イラストレーター 。 WEB: http://makishimizu.de/
関連リンク: 輝け、原石たち - 清水麻紀さん (10 Juli 2009 Nr.773)
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