Pre-Event zur ANUGA 2009 来る!
世界最大級の食品メッセANUGA
世界97カ国、6522社が参加する食品メッセ、ANUGA(アヌーガ、Allgemeine Nahrungs- und Genussmittel-Ausstellung)をご存知だろうか。1919年に初開催されて以来、世界の食品流通の交差点として発展し、今では「世界最大規模」と呼ばれるまでに成長している。

ケルン・メッセ会場
2009年、隔年で行われているANUGAがケルンで再び幕を開ける。10月10日(土)から5日間、「冷凍食品」「飲み物」「オーガニック」「ケータリング」など10分野の専門見本市が1つの会場(ケルン・メッセ)で同時開催され、各分野で国境を越えた活発な交渉が行われる。まさに、食の秋、ビジネスの秋である。トルコをパートナー国に迎える今年は、同国の伝統料理の魅力やイスラム教徒のためのハラール・フードなどの食文化が幅広く紹介される。

事前イベントでは、ドイツ語、日本語、
そしてネコ語(歌詞がすべて「ニャー」という猫の鳴き声)の
コ ーラスも披露された
各出展メーカーによる趣向を凝らしたプレゼンテーション、特に美食をテイスティングするチャンスを提供する調理デモンストレーションは必見。商談の機会だけでなく、新しい食品や食をとりまく様々な情報を得られることもANUGAならではの魅力の1つだ。
今年は、「日本食ブーム」によって年々高まりを見せる日本食の需要に応えるため、日本パビリオンに25の企業と団体が出展予定。さらに個別に参加する企業を合わせると、約40もの日本企業がANUGAに参加する。10月1日(木)、同メッセに先駆けて在デュッセルドルフ日本国総領事公邸でANUGAの事前イベントが開催された。日本パビリオンを設置する日本 貿易振興機構(JETRO)と参加企業3社による個別のプレゼンテーションが日本の食文化の奥深さを実感させてくれるイベントだった。

デュッセルドルフの高級レストランVictorian Restaurantの
料理長フォルカー・ドルコシュによる調理デモンストレーション

シェフが考案した日本食材を使ったメニューを目の前で調理する

1品目はホタテの貝柱をソテーしたもの。
味付けには山椒とマンゴー、カボチャのソースが使われた。

「全体のハーモニ ーが素晴らしいが、特に山椒の香りが気に入った!」

2品目は牛肉のカルパッチョに旬のアンズダケと枝豆を添えて。
梅酒と醤油のソースが味のアクセント

「醤油と酒が入ったという説明から想像できないくらい、
マイルドな味わいだ」
「プレミアム・サケ」として吟醸酒などの最高級日本酒をドイツで販売している有限会社ウエノグルメ は、「”East meets West” プレミアム日本酒 vs. スターシェフMr. Drkosch」という調理デモンストレーションで来場者の五感に訴えた。披露されたのは、山椒や梅酒、醤油が味の決め手となる西洋料理と、それに合う日本酒。日本の食材が持つ独特の存在感が料理の味をさらに引き立てていると、ドイツ人の舌を唸らせた。
わさび業界のパイオニア金印物産株式会社は、「薬草としての日本原産わさび1300年の歴史と伝説について」と題し、ショートムービーで寿司を美味しくする名脇役「わさび」の辛さの秘密と輸出用商品に仕上げるまでの先代の汗にじむ努力の記録を伝えた。
JFCインターナショナルヨーロッパ(太平洋貿易株式会社)は、ドイツにあるキッコーマンの醤油工場の作業工程を見せてくれた。
日本の伝統的な食品に関わる3社のプレゼンから、作り手の高い技術と熱い情熱が垣間見られた。
ジェトロ・ベルリン・センターの山室啓介所長は、日本パビリオン出展への意気込みをこう語る。
『日本は、緑豊かな山々や豊富な水資源に恵まれ、その周囲には世界有数の好漁場が広がっています。日本人は、古来より変化のはっきりした四季と変化に富む地形を利用して、多様な農林水産物を生産してきました。日本の農林水産物・食品は、日本人の細やかな心配りや技術の研鑽が加わることで、高品質、 美味しさ、そして安全性が確保されています。市場の価格競争では安価な食品に負けてしまいがちですが、中国産などとは違う、日本が作る食品の魅力を知っていただきたい。
今から20年前、ドイツで「SUSHI」を食べられる所なんて、ほとんどありませんでした。でも、今では大手スーパーのお惣菜コーナーに「SUSHI」が並んでいます。日本食ブームといわれる昨今、20年前には想像さえできなかったことが実現している。そして、「SUSHI」「SAKE」に続いて、「BENTO」も受け入れられつつあるようです。そのヘルシーさ、美味しさを武器に世界中で大きなブームとなっている日本食、中でも日本産の農林水産物・食品によって支えられている「本物の日本食」を、ANUGAの日本パビリオンで存分にアピールしていきたいと思います』

「わさびソース」や「きざみわさび」の調理例を紹介する金印の小西さん

ウエノグルメさんは、古酒や純米酒など様々な日本酒を紹介
確かに、最近ではスーパーに醤油やワサビ味のスナック菓子などが売られている。日本の家庭に西洋料理が並ぶように、ドイツでも手軽に日本の味を楽しめるようになったら、食生活はもっと楽しくなり、食文化はさらに深く発展するに違いない。未来の食のあり方を占うANUGA、今年はどんな成果を見せてくれるのだろうか。
(編集部:高橋萌)
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