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ワインの味覚

| ワインの味覚 |
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お互いに深く関わり合っている香りと味。今回はそのうちの味にスポットを当ててみましょう。前回ご紹介したドイツ版アロマラッドには、白ワインと赤ワインの味覚がそれぞれ簡単にまとめられています。2つを総合すると、大体以下のようになります。
味覚は、学問的には甘さ、塩辛さ、酸っぱさ、苦さ、旨味の5種類に分けられるそうです。旨味はドイツ語でも「Umami」と言い、様々なアミノ酸の味のことをいいます。このうち、塩辛さだけがワインの味覚表現からちょっと外れていますが、ミネラル豊かなワインには、塩味に通じる味わいが感じられるでしょうし、「潮風を感じる」ワインというのもあるかもしれませんね。 ワインを口に含んでから飲み干していくそれぞれの段階で、味覚は様々なドラマを繰り広げてくれます。まずそっと舌に乗せた時の第1印象があり、ワインによっては甘みを帯びた凝縮感やアルコールが感じられ、ボディ(コクや重み)が見えてきます。それと並んで酸味も顔を覗かせ、赤ワインの場合は徐々にタンニンが舌の辺りを覆ってきます。ワインの余韻である快い後味(Abgang)は長く持続すればするほど、そのワインの評価が高くなります。そしてその余韻を楽しんでいる時に、味のハーモニー、さらには香りと味とのハーモニーが感じられ、そのワインのキャラクターのイメージが浮かんできます。 ところで人間は、甘さ、辛さ(塩辛さ)、酸っぱさ、苦さ(渋さ)の4つの味覚を舌の別々の部分で感じると言われています。甘さを舌の先端で、塩辛さを舌の両サイドの端で、酸っぱさを、やはり舌の両サイドの、塩辛さを感じるところの内側で、そして苦さを舌の奥でそれぞれ感じるそうで、専門誌によく図が載っています。 しかし現在、ドイツのソムリエ養成講座では、これらの味覚は舌のあらゆる部分で感じられるものであり、上記のようにはっきり境界分けができないと教えています。たとえば、舌先で感じられるという甘さは、舌の両サイドや奥でも感じられます。4つの味覚全てが、多かれ少なかれ舌のあらゆる部分で感じられるのです。ですからワインを味わうときには、舌のどこへ転がそうかなど難しいことは考えず、心おきなく楽しんで飲んでください。 味覚も香りのように、イメージを広げていくことができます。たとえば甘さを挙げると、白砂糖のような甘さ、黒砂糖のような甘さ、蜂蜜のような甘さなど、異なった甘さのニュアンスが感じられるはずです。また甘さと酸っぱさ、甘さと苦さのハーモニーにおいては、香りと同様、いくつもの果実やその他の食品の名前が思い浮かぶことでしょう。
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著者プロフィール 岩本順子(いわもとじゅんこ):翻訳者、ライター。ハンブルク在住。ドイツとブラジルを往復しながら、主に両国の食生活、ワイン造り、生活習慣などを取材中。著書に「おいしいワインが出来た!」(講談社文庫)、「ドイツワイン、偉大なる造り手たちの肖像」(新宿書房)他。 www.junkoiwamoto.com |






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