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独日の輪
女子高生が世界の舞台に!国際ダンスフェスティバル

21 November 2008 Nr. 741

Fabien Prioville und Ballet Noah "KAMIHIKOUKI – Les Avions de Papier –"

世界的な振付師ピナ・バウシュが主催する国際ダンスフェスティバルに招待された群馬県高崎市のNPO法人バレエ・ノアによる公演が11月11、12日の2日間に渡りヴッパータールの「Café ADA」で行われた。ダンス作品「紙ひこうき」を披露したダンサーは現役中高生を含む13歳から27歳の女性11人。世界各地からプロのダンサーが一堂に会するこのフェスティバルに、アマチュアの団体が招待されたのは初めてのことだという。

「私は学校がすっごい嫌い」というセリフが流れ、泣き顔が描かれた風船を破裂させて幕を開ける「紙ひこうき」。この作品は、制服を着た女子高生が日常の学校生活とその中に存在する「いじめ」をダンス・映像・芝居を組み合わせて表現するコンテンポラリー・ダンスのスタイルをとっている。

仮面をつけて個を殺し、集団に属する
仮面をつけて個を殺し、集団に属する


NPO法人バレエ・ノアの普段の活動は、病院や学校などの施設でクラシック・バレエのコンサートをするというもの。それに加えて年に1回、表現力の幅を広げるためのワークショップを行っている。そこで講師として招いたファビアン・プリオヴィユと一緒に作り上げたのが今回の作品だ。さいたま市の彩の国芸術劇場での公演で高い評価を得て、インターネットで公開された動画がピナ・バウシュの目に止まり、今回のドイツ公演に結びついた。

「ダンサーたちにとっては初めての体験ばかり。心の内面と向かい合い、それを外へ表現することをファビアンは要求しました。技術の面でも意識の面でも、大変高いレベルで厳しい練習が行われました」(バレエ・ノア理事、瀬山紀子氏)

今回のメンバーは選びぬかれたダンサーというわけではなく、ワークショップに参加していたメンバーをそのまま作品と一緒にプリオヴィユ氏が育て上げた。ピナ・バウシュの下、ヴッパータール舞踏団の一員として踊った経験もあるプリオヴィユ氏はピナ・バウシュの手法、ダンスと演劇を組み合わせた「タンツテアター(Tanztheater)」を実践、学生生活の中での集団心理、孤独を表現することに成功した。

「ドイツでの公演が決まったときは信じられなかった。ドイツのお客さんの反応はとてもわかりやすく、空間を共感できたような気がしました」(ダンサー、鈴木ななさん)

「紙ひこうき」を投げて、それが落ちて、拾ってまた投げるという動作には、1度地面に落ちてもまた拾って希望を投げる、何度でも繰り返し未来につなげていくという想いが象徴されているという。

国際ダンス・フェスティバルはデュッセルドルフ、エッセン、ヴッパータールの各会場で11月30日まで開催中。

公演を終えて、喝采を受けるファビアン氏とダンサーたち
公演を終えて、喝采を受けるファビアン氏とダンサーたち


Internationales Tanzfestival NWR 2008
Tanztheater 3 Wochen mit Pina Bausch
場所: デュッセルドルフ、エッセン、ヴッパータールの各会場
期間: 開催中~11月30日(日)
電話: 0202-5694444
ウェブ: www.fest-mit-pina.de


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