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日本語で話すということ
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2. Japan – Redewettbewerb 2009 in NRW 「あ・い・う・え・お」と書き方を練習して、動詞の活用を覚えて、漢字の意味と読み方を習得して、状況に合った言葉の選び方を学んで・・・・・・。日本語を使いこなせるようになるために、日本人である私たちはどのくらいの時間と労力を費やすのだろう。それを外国語として学ぶことの大変さは、ドイツ語を学ぶ日本人の苦労を上回るのではないだろうか。 先月15日、「第2回NRW州における日本スピーチ・コンテスト」がデュッセルドルフ市民大学で開催された。青少年の部(19歳未満)8人、成人の部(19歳以上)17人の計25人の参加者が、3分間のスピーチを行った。原稿は持たず、その後の質疑応答まで、自身の日本語能力を駆使して話す。青少年の部のテーマは「日本と私」、成人の部では「21世紀における日独市民交流」がテーマだった。 参加者が日本人または日本との関係の中で体験した驚きや発見は、聴衆側に回っている日本人にとっても新鮮なことばかり。 審査員からの質問に対する回答でも、うならせられる場面がいくつもあった。例えば、日本人の友達と交流する中で、日本人の遠慮がちな性格に戸惑いを感じつつ、それでも友達と仲良くなるために日本人の国民性を理解したいと話したルイスくん。オランダ国籍も持っている彼に対する質問は、 このやりとりに、最初は聴衆も審査員もルイスくんの答えに納得することができなかった。しかしやがて、「あぁ~あ!」という声が会場から漏れ始めた。そう、ルイスくんの答えは間違いではなかったのだ。「ところ=場所」ではなく「ところ=国民性」と理解するべきこの曖昧な表現は、実はとてもわかりにくい表現だということに気付かされる。 また、歌手イルカと交流したことがあるという、うらやましい体験を語ったユリアさんが、審査員からの突然のリクエストに応えて照れながらも「なごり雪」を完璧に歌い上げてくれたことや、日本のアニメが大好きという参加者が、質疑応答で思わず発する言葉の端々に「アニメ的」表現が含まれることを発見して、言葉は耳から学ぶものだということを実感した。 さらに、成人の部2位に入賞したフィンケさんの話が忘れられない。甘酸っぱく、そしてちょっと苦い恋愛の失敗談。これは、典型的日本人男性の反応を期待していた彼女と、ドイツ的な振る舞いをしようとしていた日本人の彼の態度が生んだミスコミュニケーションの例なのだが、「郷に入らば郷に従え」という性を持つ日本人としては、「あるある」と肯いてしまった。 表彰式では成人の部1位のロシェさんを筆頭に3位までと、特別賞の授与があり、今まさに日本を離れて暮らし、外国語を学ぶことの難しさを身に沁みているであろう日本人の聴衆からも、熱い拍手が沸き起こった。改めて、奥深い日本語表現の難しさと面白さを感じさせてくれた1日となった。
(編集部:高橋 萌) |





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