| ドイツ人書道家「花子」さん |
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先日、友人夫婦から、キールで開かれている1つの展覧会の情報を入手しました。そこでは書道の作品が展示されている、しかもそれは日本人ではなくドイツ人女性によるものだと聞いて興味が湧いた私は、早速その作品を観に行ってきました。
「Aufbruch(出発)」と題されたこの展覧会は、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州美術協会に所属する芸術家の作品を展示しています。展覧会が開かれている場所もユニークで、州財務省の建物の2階。オフィスがずらりと並ぶフロアの両壁に、作品が横一列に陳列されています。財務省で働く人々が忙しそうにオフィスに出入りしては私の横を通り過ぎていく中、こんなにのんびり鑑賞していて何だか申し訳ないなぁと思いつつ、作品を観ていきました。あるスーツ姿の年配の男性とすれ違いざまに目が合ったので、挨拶を交わしたのですが、後で夫が「今の人は州財務大臣だよ!」と教えてくれて、びっくりしました。 さて、全部で262点もの作品が展示されていたのですが、油絵や水彩画をはじめ、ガラス玉や陶器でできたようなオブジェなど、見ていて楽しくなるような作品がたくさんありました。そして、いよいよお目当ての作品を見つけました! 濃いグレーの生地に達筆な朱筆で「和」、そして「花子」と右下に書いてあります。文字1つだけのシンプルな、しかし観る者に何かを訴えかけてくるような作品だからでしょうか、それはほかの作品の中でも異彩を放っているような印象を受けました。残念ながら彼女の作品はこの1作のみだったのですが、もっと彼女の作品を観てみたいと思い、彼女のホームページをチェックしてみました。 ドイツ人でありながら「花子」と名乗るこの女性は、ベルリン生まれでドイツ最北端の街フレンスブルクに在住するC.Hahneさん。もうかれこれ20年も書道をされていて、西洋のグラフィックやほかの芸術の手法を書道と融合させた作品を作り続けています。2007年には、四国の鳴門で個展も開いたそうです。 欧米の人にとっては漢字を学ぶだけでも相当な苦労があると思います(私のドイツ人の家族も書道に挑戦したことがありますが、「とめ」「はね」などの筆の動かし方にとても苦労していました)。彼女の書道に対する情熱を垣間見ることができて、私も数年ぶりに毛筆を握ってみたい気持ちになりました。 展覧会「Aufbruch」:
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