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つくだ煮の商品開発から始まった「食」の仕事。美味しさを追及して、職人の道へ。今年の冬からマイスター学校に入学予定。 人に喜びを与える「美味しい」を生業に、走り続ける岩切直子さんの探究心は伊達じゃない。 「自分の舌に正直に美味しさを求めたら、会社では限界があった」と言う岩切さん。食べ物の栄養素などについて研究してきた大学時代を経て食品メーカー「フジッコ」に入社、つくだ煮や納豆、そしてブームになったナタデココの商品開発に携わった。このナタデココを転機に、デザートの仕事が増えることとなったのだが、これが面白かった。しかし、調査と称してお菓子屋さん巡りを繰り返すうちに、「手作りの味にはかなわない」というジレンマに陥る。 「美味しいものを作りたい!」。覚悟を決めた岩切さんは『暗黒の2年間』(本人談)に突入する。6年間勤めた会社で、知識と経験を可能な限り吸収した上での決断。夜間の専門学校では、夕方6時から夜10時まで授業があり、その前にお菓子屋さんでのアルバイトを朝6時から夕方5時までこなす。起きている時間、すべてが勉強だった。 念願のお菓子職人としての仕事の場は、フランスの老舗パティスリー「Fauchon」などのライセンス生産を手掛ける会社に決まり、秀逸なフランス菓子やイタリア菓子のレシピに囲まれる幸せを得た。ドイツ行きを決めたのは、そんな時。フランス菓子はムースやクリームが主役だが、ドイツ菓子は生地を食べさせる。そう違いを分析する岩切さんは、ドイツ菓子の素朴な美味しさを求めて、ドイツで再び学びの場へ。 「ケーキって、そうやって作ってもいいんですか?!」とシェフに確認しながら作るほどの(卵白に砂糖を入れるタイミングが違うなど)カルチャーショックを乗り越え、より広くお菓子作りを理解するに至った岩切さんは、より高い技術と経営のノウハウを身に付けるため、この冬からマイスター資格取得を目指す。 夢は、小さくても自分のお店を構えること。ショートケーキ、プリン、シュークリームの味に徹底的にこだわる「ベーシックが美味しいお店」が理想とか。 (編集部:高橋 萌) ![]() マジパンに色を付ける。1つ1つ手作業で丁寧に。 ![]() ロールケーキを全面にはり付けた“Erdbeeren-Schnecken-Torte”。 ![]() 3種類のジャムとマジパンのスポンジが層になった“Mailänder”。 ![]() "Tonhalle Düsseldorf"のマジパンはお土産として人気が高い。
Café & Zuckerbäckerei Georg Maushagen |
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岩切さんが、就職活動の一環としてデュッセルドルフ市内のケーキ屋を食べ歩き、一番美味しかったと太鼓判を押すゲオルク・マウスハーゲンさんのお店。この店の特徴は、季節によって様変わりするケーキの種類の豊富さ。いつ訪れても新しいケーキとの出会いが待っている。マウスハーゲンさんは、テレビ番組でお菓子のレシピを紹介するなど、幅広く活躍している人気パティシエ。

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