| モダン建築の散歩道 |
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私の学校の近くは閑静な住宅街。以前、散歩帰りに偶然、そこでとても印象的な建物に出会いました。真っ白な壁に黒い縁、程よい幅の窓、レトロなインターホン、同じパターンが5つリズミカルに連続した繊細な鉄柵や手すり。少々手狭ですが、とても洗練された印象を受けました。そこにあったプレートをなんとなく見てみると、この家を建てた建築家の名前や部屋の間取りが書いてあって、建てられたのはなんと1927年でした。
シュトゥットガルト、ヴァイセンホフ団地。どこの旅行ガイドにも載っていないけれど、実は建築界では有名なスポットです。この団地はかの有名なミース・ファン・デル・ローエの技術指導のもと、17人の建築家によって、新しい素材を用いたモダニズム建築としてわずか21週間の間に実験的に建てられたものです。17人の建築家の中には、ル・コルビュジエ、ハンツ・シャロンなど、素人の私でも聞いたことのある巨匠建築家の名前があります。驚いたことに、建てた当時にはものすごい批判を受けたにもかかわらず、80年もの年月が経った今でも、その家々は普通に一般住宅として使われていて、現代でも通用する美的センスが輝いています。さらに団地の奥に進むと、ル・コルビュジエが建てた2世帯住宅が博物館になっていて、建物の中も見学できました。
ヴァイセンホフ団地を通り抜け、シュトゥットガルト北駅方向へ進むと、次は1990年代のIGA(国際ガーデン建築)プロジェクトが見られます。これはヨーロッパの建築家たちによって提案された20世紀終わりにおける新しい都市生活の形態。大量生産の時代から情報社会へ。ごみごみとしたコンパクトなディメンションから、余裕のある空間や共有スペース、環境配慮などを重要視するコンセプトへ。散歩で1時間程度の道のりなのに、約1世紀にわたるヨーロッパ住文化の価値観の変遷が見て取れます。建築に興味のある方には特にお薦めです。 www.weissenhofsiedlung.de
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