MUSEUM GUIDE
in Frankfurt
フランクフルトのおすすめミュージアム
欧州有数の金融都市、フランクフルト。摩天楼がそびえる街並みが有名な一方、マイン川沿いには「博物館河岸」(Museumsufer)と呼ばれる文化ゾーンが広がっている。現在39ものミュージアムが集結するこのエリアでは、シュテーデル美術館を筆頭に、映画、建築、自然など多彩なテーマのミュージアムがそろう。金融だけでなく、文化も根付くフランクフルトの魅力を、美術館・博物館を通して探ってみよう。(文:ドイツニュースダイジェスト編集部)
ムゼウムスウーファー・カード MuseumsuferCard
博物館河岸のミュージアムで使える年間パス。ナイトミュージアムや博物館河岸祭りでも使用できるほか、季刊のマガジンを無料で届けてくれる。シングルカードは89ユーロ、ファミリー(大人2人+18歳未満の子どもまたは孫)は150ユーロ。
www.museumsufer.de
シュテーデル美術館 Städel Museum


1815年、当地の銀行家ヨハン・フリードリヒ・シュテーデルの「自宅と美術品の全てを街に寄贈する」という遺言によって設立された美術館。ボッティチェリ、レンブラント、フェルメール、ルーベンス、ベラスケス、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ピカソなど、14世紀初頭からルネサンス、バロック、古典的モダニズムを経て、現代に至るまでの700年にわたるヨーロッパ美術史を網羅的に概観することができる。14の彫刻作品が設置された庭園は入場無料なので、散歩がてら立ち寄るのもおすすめ。
Schaumainkai 63, 60596
www.staedelmuseum.de
シルン・クンストハレ Schirn Kunsthalle Frankfurt

大聖堂とレーマー広場の間に位置するシルン・クンストハレは、美術品を所蔵せず、企画展のみで運営されている美術館。その展示プログラムは多様かつ国際的で、現代の視点から美術史や文化史にまつわるテーマや議論、トレンドに鋭く焦点を当てる。9月20日(日)まで開催中の展覧会「The World Through AI」(写真)では、人工知能(AI)の認知的、政治的、環境的な側面を題材とした、過去10年間の芸術作品が展示されている。なお、現在は本館の省エネ改修のため、ボッケンハイムにある旧ドンドルフ印刷所へ一時的に移転中。
本館(改修中):Römerberg 6, 60311
一時移転先:Gabriel-Riesser-Weg 3, 60325
www.schirn.de
ゲーテハウス Frankfurter Goethe-Haus

ドイツを代表する文豪ゲーテが生まれ育った家。4階建ての建物は第二次世界大戦中に破壊されたものの、その後、忠実に再建された。1階は食堂やリビング、2階は中国風の壁紙が貼られた「北京の間」や音楽室、3階は図書室や「絵画の間」、4階にはゲーテが『ファウスト』や『若きウェルテルの悩み』を執筆した書斎などがある。併設するドイツ・ロマン派博物館はロマン派だけに焦点を当てた博物館で、ゲーテが生きた時代の絵画や日用品などのコレクションが展示されている。
Großer Hirschgraben 21, 60311
https://frankfurter-goethe-haus.de
フランクフルト通信博物館 Museum für Kommunikation Frankfurt

2007年にオープンしたライン川の遊歩道の真下に存在するアート空間。その名の通り、1993年に開通したライン河畔トンネルの建設の際に残った空間がアートスペースとして活用されている。コンクリートに囲まれた地下空間は、端に行くほど天井が低くなっていたり先細りしていたり、トンネルの名残が感じられ、建築好きの人にもおすすめしたい。毎年およそ四つの企画展が開催され、彫刻、絵画、写真、映像、インスタレーションなど幅広いジャンルの若手アーティストを重点的に取り上げている。地上部分はカフェバーになっているので、鑑賞後や散歩の途中に立ち寄るのも◎。
Mannesmannufer 1b, 40213
www.kunst-im-tunnel.de
フランクフルト現代美術館(MMK) Museum für Moderne Kunst

三角形の外観から「Tortenstück」(ケーキの一切れ)の愛称で親しまれている、フランクフルト現代美術館(MMK)。1989年の創設以来、芸術的創造の場として若手アーティストたちを見出し、支援し、その作品をコレクションとして収蔵してきた。コレクションは、1960年代〜現代の国内外の主要アーティストたちの代表作を含む、5000点以上の芸術作品で構成されている。本館だけでなく、二つの分館もぜひ訪れてみて。
MMK本館:Domstr. 10, 60311
TOWER MMK:Taunustor 1, 60310
ZOLLAMT MMK:Domstr. 3, 60311
www.mmk.art
ユダヤ博物館 Jüdisches Museum Frankfurt

ユダヤ博物館は、ナチス政権下のドイツの各地で発生した反ユダヤ主義暴動「水晶の夜」からちょうど50年後の1988年11月9日に開館された。常設展では、ユダヤ人たちがフランクフルトの文化的・経済的な都市発展や、都市大都市への変貌にどのように影響を与えてきたかを伝えている。同館の「フランク家センター」では、アンネ・フランク一家とその親戚家族の遺品を収集・管理しており、日常生活用品、手紙、絵画、写真などを公開している。
Bertha-Pappenheim-Platz 1, 60311
www.juedischesmuseum.de
ゼンケンベルク自然博物館 Senckenberg Naturmuseum

ゼンケンベルク自然史博物館は、ドイツを代表する自然史博物館の一つであり、現代の生物の多様性、生物の進化、そして数百万年にわたる地球の変遷を紹介している。さらに2025年に新設された体験エリア「Aha?! Forschungswerkstatt」では、子どもから大人までの「研究者」たちが、同館の科学者たちと一緒に標本の調査をしたり、実際の研究プロジェクトを手伝ったりすることができる。
Senckenberganlage 25, 60325
https://museumfrankfurt.senckenberg.de
フランクフルト歴史博物館 Historisches Museum Frankfurt

フランクフルト歴史博物館は、欧州最大級の規模を誇る市立博物館。800年以上の歴史を持つ「ザールホフ」と呼ばれる重厚な旧館と、近代的なデザインの4階建て新館が融合し、約6000平方メートルに及ぶ広大な展示スペースを形成している。 八つの充実した常設展では、フランクフルトという都市の過去・現在・未来にわたる多彩なテーマが紹介されている。
Saalhof 1, 60311
https://historisches-museum-frankfurt.de
ドイツ映画博物館 Deutsches Filminstitut & Filmmuseum

1984年にドイツ初の映画博物館としてオープンしたドイツ映画協会&映画博物館(DFF)は、博物館、映画館、アーカイブ、コレクション、映画祭、数多くの教育プログラムなどを独自の形で融合させた施設。2フロア、約800平方メートルの常設展では、さまざまな展示物や、実際に操作できる歴史的な機器の模型、インタラクティブな体験コーナーを通して、映画というメディアの魅力を体感できる。
Schaumainkai 41, 60596
www.dff.film
おすすめのアートイベント
Nacht der Museen
毎年4月の最終週末に開催されるミュージアムナイト(Nacht der Museen)では、フランクフルト、オッフェンバッハ、エシュボルンにある約60の文化施設や展示会場が多彩な文化プログラムを提供。毎年約4万人が訪れ、19時〜翌朝2時まで、開催中の展覧会のガイドツアーをはじめ、音楽、朗読、パフォーマンス、演劇、ワークショップ、パーティーなどを楽しむことができる。無料シャトルバスを使って、施設間を移動できるのもうれしい。
https://nacht.museumsufer.de
Museumsuferfest
毎年8月の最後の週末に、3日間開催される「博物館河岸祭り」(Museumsuferfest)。毎年約100万人の来場者が訪れ、美術館のプログラム、舞台公演、ライブ、パフォーマンスなど、多彩な催しが繰り広げられる。専用チケットを購入すると、イベント期間中の3日間、30館以上の博物館に自由に出入りすることができる。最終日の22時から行われる花火大会も必見。今年は8月28日(金)〜30日(日)に開催予定だ。
www.museumsufer.de
Frankfurt Art Experience
フランクフルト・アート・エクスペリエンスは、2019年に発足したフランクフルトのギャラリーの公式プラットフォーム。フランクフルト市内各地の50のギャラリーやオフスペースをつなぎ、マイン川沿いの活気あふれるアートシーンを発信している。毎年9月のギャラリーシーズンの開幕に合わせて、それぞれのギャラリーが展覧会を開催し、著名なアーティストや新進アーティストの作品が並ぶ。今年の開催は9月4日(金)〜6日(日)。
www.frankfurtexperience.art



インベスト・イン・ババリア
スケッチブック




