【フランクフルト 1月13日 時事】ドイツ連邦統計局は12日、2020年末時点の同国の人口(居住者数)が前年比横ばいの約8320万人だったとの推計を発表した。移民の流入が減少する一方で死亡者数が増加したためで、新型コロナウイルスが11年から続いていた人口増にブレーキをかけた。
外国からの流入が流出を上回る流入超過の推計は18万~24万人で、難民が殺到した15年をピークに5年連続で減少した。前年は32万7060人の流入超過だった。コロナ感染食い止めに向けた旅行制限や景気への打撃が減少の要因とみられる。
一方、出生者数は75万5000~77万5000人(19年は77万8090人)、死亡者数は最低でも98万人(同93万9520人)と見積もられた。死亡者数から出生者数を差し引いた自然減は最低でも20万5000人となる。前年は16万1430人だった。死亡者数は9月までの暫定値と12月半ばまでの粗データを基にした特別調査に、コロナ関連とみられる死因も含めた死亡者数の増加を反映させた。
22 Jan 2021 1138号
特集:「ドイツ哲学入門」
のための入門