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TK Techniker
Fr. 16. Apr. 2021

欧州観光、回復なるか=夏のバカンスへ対策苦心

【パリ 4月5日 時事】新型コロナウイルスの感染拡大が続く南欧諸国で、夏のバカンスシーズンに業績を回復できるか、観光業界が懸念を募らせている。英アストラゼネカ製ワクチンに血栓の発症例が報告され、一時停止の動きが相次いだことから、多くの国でワクチン接種が当初予定より遅れている。フランスでは感染力がより強いとされる変異株が猛威を振るっており、収束は依然として見通せないままだ。

◇世界の海外旅行客、74%減

国連世界観光機関(UNWTO、本部マドリード)によると、2020年の世界全体の海外旅行者数は19年から74%減少し、国際観光収入損失は計1兆3000億ドル(約143兆円)に上った。世界金融危機に見舞われた09年の11倍以上に当たり、世界の観光市場は30年前のレベルに落ち込んだ。UNWTOは、19年の水準に戻るには2年半から4年ほどかかる見通しだと明らかにした。

欧州連合(EU)加盟国平均では、国内総生産(GDP)の約10%を観光業が占める。スペインは14%、ポルトガルは18%で、ギリシャやクロアチアは20%を超え、各国の経済に与える影響は深刻だ。

フランスでは変異株が猛威を振るい、4月3日夜から約1カ月間、規制が強化されることが決まった。生活必需品以外を扱う店舗が休業に追い込まれ、自宅から10キロ以上の不要不急の移動が禁止されている。

スペインでは、これまで他者との十分な距離が取れていれば不要だったマスクの着用が、屋外でも義務化された。パイス紙によると、観光業界は「政府はビーチを野戦病院に変えようとしている」と批判。マスク着用義務化により観光客が減ると抗議している。

ただ、スペインではマスク以外の新型コロナ感染防止措置はおおむね各自治州政府に任されている。マドリードでは午後11時まで飲食店が営業しており、地元メディアはフランスからの観光客が増加していると報じている。パリからマドリードを訪れた男子大学生はAFP通信に対し、「バーのテラスでビールを飲めるだけで素晴らしい」と笑顔で話した。

◇ワクチン証明書導入に期待

EUは、ワクチン接種を受けた人に発行するEU共通のデジタル証明書「グリーンパス」を夏までに導入する方針で検討を進めている。EU域内の移動制限を緩和し、観光客の往来を可能にすることが目的だ。

観光業への経済依存度が高いギリシャのミツォタキス首相は、パスの早期導入を主張。2月には、すでに同様のパスを導入しているイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、パスを所持するイスラエルからの観光客に対し、隔離なしでギリシャへの渡航を許可する2国間合意を締結した。

スペインやイタリアも、EU共通パスの導入に前向きな姿勢を示している。

UWTOのポロリカシュビリ事務局長は3月31日、EU欧州委のシナス副委員長と会談し、「旅行と健康に関する統一されたルールは観光業を再開するために不可欠だ」と述べ、EU共通パスの早期導入を要請した。
 
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