【ベルリン 5月11日 時事】ドイツ北部のリゾート地バイセンハウスで12日夜(日本時間13日未明)、先進7カ国(G7)外相会議が3日間の日程で開幕する。G7は今年、ウクライナ情勢緊迫を受けてオンラインを含め緊急の外相会合を6回開いたが、事前に準備し複数日にわたって対面で行われる本格的な会議は、ロシアのウクライナ侵攻開始後初めて。
今回の会議では、対ロシア制裁やウクライナ支援のほか、気候変動や新型コロナウイルス対策、食料問題など幅広い課題を討議する。日本からは林芳正外相が出席し、ウクライナのクレバ外相も参加する見通し。
議長国ドイツのショルツ政権は、中国と関係を深めたメルケル前政権の方針を転換し、「価値のパートナー」とするG7をはじめ民主主義国との協調を重視。ロシアのウクライナ侵攻でそうした姿勢をさらに強めており、外相会議で連携を一段と深める方針だ。
日本はアジア唯一のG7メンバーとして、ウクライナ危機がアジアに及ぼす影響や、インド太平洋での民主主義国の協力などについて協議したい意向だ。
20 Mai 2022 1170号
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