【ベルリン 10月1日 時事】ドイツ検察は1日、軍需物資の供給に関する情報を中国に漏えいした容疑で、独東部ライプツィヒ郊外の空港の物流部門で勤務していた中国人の女(38)を拘束したと発表した。今年4月に中国のスパイとして逮捕された欧州連合(EU)欧州議会議員スタッフだった男に、情報を繰り返し流した疑いがある。
独メディアによると、この空港は兵器の積み替えなどが行われる軍需物資の供給拠点の一つ。ロシアの侵攻を受けるウクライナ支援で重要な役割を果たしている独防衛大手ラインメタルの扱う物資や従業員の動向が漏れた可能性があるという。
女のスパイの上役に当たる元議員スタッフの男は、ドイツに亡命している中国の反体制活動家や欧州議会に関する情報を中国政府に提供していたとされる。男を雇用していた独極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」出身の欧州議会議員クラー氏は親中的な姿勢で知られているが、スパイ活動への関与を否定している。
4 Okt. 1227号
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