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麦酒の会

今回は、ドレスデンで時々開催されている「麦酒の会」をご紹介します。ドイツの各都市に、主に駐在員を対象とした日本人会や、様々な活動を共にするグループがあると思います。あるいは、個人的に知り合った仲間同士でビールを飲みに行ったり、美味しいレストランを開拓したりしているかもしれません。そのいずれにも当てはまらないのが、ドレスデンの麦酒の会です。

ドレスデン在住の日本人は約400人。デュッセルドルフには遠く及ばないけれど、日本人をほとんど見かけないというわけでもありません。小さな町ゆえに、一度どこかですれ違った人を再びどこかで見かけたり、友人を介して知り合ったり……。この会が発足したきっかけは、「せっかく同じ時期にドレスデンに住んでいるのだから、知り合っておきましょう。そしていざという時には助け合いましょう」という日本人の声でした。2007年4月の初開催以来、毎回20~30人程が参加しており、このたび6月22日に第8回目が開催される運びとなりました。

ドレスデン
第8回麦酒の会に集まった人々

皆が集まりやすいように、毎回開催場所は市内の有名なチェコ料理レストラン Wenzel、開始は夜8時から。決まっているのはそれだけです。初回からすでに5年が経過し、今まで参加された方の半数以上が帰国、あるいは他都市へ引越されましたが、新しくドレスデンでの生活を始められた方には積極的な参加を呼び掛けていて、日本の居酒屋並みに盛り上がります。在住歴数十年の人から、この先滞在が長くなりそうな人、留学生、1、2年程度の短期滞在を予定している人、様々な理由で現在ドレスデンに住む顔が揃います。

今回、12杯分のビールに相当する1メートルのビール立てで、同店自慢のチェコビールの3種を4杯ずつ注文しましたが、その3色の組み合わせがとても綺麗で、大人数で飲むことの良さを実感。会の初めの簡単な自己紹介では皆さん多少緊張気味でしたが、ビールで乾杯した後は、賑やかなおしゃべりに笑い声が続きます。

この日は偶然にもサッカー・欧州選手権の準々決勝ドイツ対ギリシャの試合が行われ、店内に設置された大型スクリーン前には多くの人が集まっていました。歓声のたびに麦酒の会の皆さんも気が気ではない様子で、会を閉めた後、希望者だけがスクリーン前に移動して一緒に観戦しました。ドイツ代表がゴールするたびにお店からリキュールの差し入れがあり、結局4ゴールしたので私たちも4杯を飲み干しました。帰り際の皆さんの笑顔を見ていたら、次回がとても楽しみになりました。今後も、出会う人々とのご縁を大切にしたいと思います。

ドレスデン
12杯分ある1メートルのビール立て。
3種のビールを注文しました

福田陽子さん福田陽子
横浜出身。2005年からドレスデン在住。ドイツ人建築家の夫と娘と4人暮らしの建築ジャーナリスト。好奇心が向くままブログ「monster studio」公開中。
http://yoyodiary.blog.shinobi.jp/
 
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