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TOMODACHI LTD.がオープン

ドレスデン在住の髙木美智子さんが、「アラフィフ」を超えてから、新天地にて次なる人生をスタートさせるべく、ノイシュタット地区に日本のアイテムを扱う事務所兼サロンの「TOMODACHI LTD.」を開きました。サロン内には、伝統的な美しい日本の紋様をまとった小物の数々が並んでいます。器や着物、扇子、帯、縮緬の布、組紐、髪飾り、草履、風呂敷などなど・・・・・・。その他、伝統とモダンを融合させたイッセイ・ミヤケの洋服や、絞りのストール、そしてアニメやマンガも置かれています。日本人だから、日本のものを販売しようという思い付きだけでは決して揃えられない、いや日本にいても、ここまでのものを一堂に眺められる機会はないであろうと思わせるような、豊富な種類と質を誇るこのサロン。その秘密は髙木さんの育ちと境遇、そして友人の存在にありました。

店内1
ひと際目を引く留袖、そして和食器の棚は一見の価値あり

髙木さんは大阪の古い酒販店の長女として生まれました。母方の実家は西陣織のネクタイ・メーカーで、お茶お花を習うのは当たり前、謡ようきょく曲や囃子(鼓や笛など)、琵琶、お琴などを嗜むことが、ごく普通という家だったそうです。由緒ある家ゆえ、高木さんは家との強い結び付きと葛藤し続けてきたと言います。

今でこそファッション雑誌に欠かせないパーソナルカラー診断ですが、30代はそのコンサルタントの第1世代として活躍し、40歳頃に実家との縁を切って会社を設立。その後も2つの会社の経営を掛け持ちして多忙を極めましたが、もともと丈夫ではなかった体が悲鳴を上げ、ついに燃え尽き症候群に。大学の体育の授業で知り合い、親友となったドイツ在住約20年の栂野さんから、ドレスデンへ転地療養に来るよう強く勧められ、仕事をすべて辞めて当地での療養に専念することに決めました。

それでもドレスデン生活の最初の2年間は体調不良に苦しめられましたが、今後の人生はドイツで暮らすことを決意。満を持してサロンをスタートさせました。同世代に勇気を与え、若い世代にはエールを送りつつ、日本のことをもう一度学び、再発見することが同サロンの目的だそうです。いくつかの商品は日本の友人の手作りで、商品の発送作業も友人が行っているとのこと。ご友人の助けなしにはサロンはあり得ず、そこから「TOMODACHI」という名前が付けられました。

店内2
美術書からマンガ、美しい日本の小物までが並びます

今後は折り紙や風呂敷、日本語のワークショップが定期的に開催される予定です。小さなサロンで、大きな友達の輪が広がることを期待したいと思います。

TOMODACHI LTD.
Kamenzerstraße 13, 01099 Dresden
Tel. 0351-30972233

 
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