Hanacell

自分で採ってそのままお買い物 有機農園で楽しむ収穫体験

少しずつ秋の気配が漂い始める季節。子どもたちを連れて、お気に入りの有機農園へ収穫体験へ行ってきました。

ファームショップの脇に立てられている看板。収穫できる 作物と価格が書かれていまファームショップの脇に立てられている看板。収穫できる作物と価格が書かれていま

場所はデュッセルドルフから車で1時間ほど、ケルンとボンの中間に位置するボルンハイム郊外にあるアプフェルバッハー農園(Apfelbacher Biohof)。ここは、ボルンハイムにて1980年から続く有機農場の経営や野菜の定期宅配サービスを行っているアプフェルバッハー家が手がける有機農園です。およそ3ヘクタールの敷地には、農場で採れた有機野菜や仕入れの有機食品が並ぶファームショップに加え、外の庭園には畑や果樹園、子どもが走り回れる牧草地が広がっており、自然を感じながらのどかな時間を過ごすことができます。そして何よりも魅力的なのが、農園で育てられている野菜や果物を自分で収穫し、その場で購入できる「セルフ収穫体験」です。

ファームショップの横から庭園へと続く小道には、その日に収穫ができる作物と価格を示した看板が立てられています。価格は量り売り形式で、市場の半額〜3分の2ほど。収穫作業を客が自ら行うことで、農園側の作業コストが抑えられるため、市場価格よりも安く提供できるそうです。看板の右上に掲げられているのが、収穫できる作物の目印となる札。ドイツ語で「REIF」(熟した)と書かれています。

収穫ができる作物には「REIF」の札が掲げられています。トマトやズッキーニが最盛期でした収穫ができる作物には「REIF」の札が掲げられています。トマトやズッキーニが最盛期でした

私たちが訪れた日は、トマトやズッキーニ、パプリカのほか、ブラックベリーや赤スグリ、ほおずきが収穫のタイミングでした。子どもにとっては、まるで畑の中の宝探しゲーム。大ぶりの作物はあらかた採られていたものの、小さな実を見つけては子どもたちが「あったよ!」と誇らしげに教えてくれる姿が印象的でした。私にとっても、日本ではあまり見かけない赤スグリやほおずきの実がなっている様がとても新鮮で、自然観察気分で収穫を楽しみました。

収穫した作物。ファームショップのレジで重さを測って会計をしてもらいます収穫した作物。ファームショップのレジで重さを測って会計をしてもらいます

この日の収穫は、黄色のズッキーニ、トマト、赤スグリ、そしてほおずき。量としては控えめでしたが、自然の中で五感を使った収穫体験は貴重な時間となりました。農園では、春から秋にかけて、ハーブや葉物、根菜と収穫できる作物が変わっていくので、季節の訪れを楽しむことができます。これからはりんごや洋梨、にんじんなど秋の作物の収穫シーズン。収穫方法や見慣れない野菜の食べ方、はたまたスコップを貸してほしい! というリクエストまで、分からないことは農園のスタッフが親切に教えてくれるので、気軽に体験することができます。スーパーでは買えない体験を得に、訪れてみるのはいかがでしょうか。

Apfelbacher Biohof:www.bioland-apfelbacher.de

神木 桃子 こうぎ ももこ
日本の食品小売業界で働いた後、2014年に渡独。ハレ、ハンブルク、ボーフムと移り住み、現在はデュッセルドルフに夫と2人の娘と暮らす。趣味はオーガニックスーパーめぐり。
Instagram:@momococo_relife
 
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