Hanacell

人々を魅了する町・ハンブルク

2010年から「ドイツ国内50都市の中で、都市としてのブランド力があるのはどの街か?」という調査が始まりました。この調査は、都市マーケティング協会によるもので、5000人以上の対象者へのアンケートに基づいています。調査対象は、その町に住む幅広い年齢層の住民を中心に、町で働く労働者や企業家、観光 などで訪れる旅行者など。この都市ランキングで上位を得るためには、経済、文化、住みやすさなど、あらゆる分野において、あらゆる年齢層から、総合的に支持を受ける必要があります。

ハンブルクは、2010年の調査ではミュンヘンに次いで総合2位でしたが、2015年には堂々総合1位に輝きました。2位以降は、ミュンヘン、ケルン、ドレスデン、フライブルクと続いています。

アルスター湖
町の中心にある、市庁舎とアルスター湖

アンケートは、様々な観点からの質問に10段階評価で答える形式になっており、ハンブルクは、「町の美しさ」「町に対する好感度」「旅行目的地」「人口流入に対する懐の深さ」の各分野で1位を獲得しています。町の中心にアルスター湖があり、水と緑に溢れているハンブルクは、大都市なのにゆったりとしていて、その美しさには定評があります。旅行の目的地としても人気とのことですが、ハンブルクではツアー客をほとんど見掛けません。きっと個人旅行者が多いのでしょう。名所旧跡の観光というよりも、ミュージカルやバレエ、オペラ鑑賞のために訪れる人が多いように思われます。また、デザイナーズ・ブランドの本店があるなど、ファッショナブルな町としても知られています。

エルベ川とハンブルク港
エルベ川とハンブルク港

「生活水準」「経済力」という観点では、僅差でミュンヘンに次いで2位。ハンブルクは高額納税者が多く住む町としても知られており、外アルスター湖周辺やブランケネーゼには、豪邸の並ぶ地域もあります。経済力という観点では、フランクフルトが3位に入っていました。逆に「その町で生活してみたいか?」という質問では、フライブルク、ケルン、ミュンヘン、ベルリンに後れを取って5位。これは天気が大いに関係していると思われます。ハンブルクの天気の悪さは誰もが知るところだからです。そのほか、「家族に優しい町づくりか?」という質問もあり、確かに都市としての総合力が問われる調査だと感じました。この質問にもハンブルクは4位を獲得し、経済に偏らない町づくりをしていることがうかがえます。2010年以来、ハンブルク市のブランド力を高めるため、生活水準や経済力向上に取り組んできた、ハンブルク・マーケティング有限会社は、今回の総合1位という結果に対して、「今までの取り組みが評価された」とコメントしています。

井野さん井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?

 
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