Hanacell

家族を応援する ハンブルク・ファミリーデー

核家族が増え、周りに頼れる人がいない孤独感の中で、子育てに難しさを覚える親たちは、日本だけでなく、ドイツにも大勢います。どこに助けを求めたら良いのか分からない親たちのために、広く情報を提供する「ハンブルク・ファミリーデー」が8月末ハンブルク商工会議所で行われました。主催はハンブルク市労働・社会・家族・統合局で、ドイツ児童保護連盟のハンブルク州連合などが協賛。今年で13回目を迎えるこの催しは、すべての家族の子育てを応援し、子供たちに公正な教育の機会を提供することを願うハンブルク市の姿勢を示しています。

ハンブルク・ファミリーデー
会場には様々なブースが並ぶ

今回のテーマは、「共に成長する」。会場には、児童相談所や、託児所、学童保育、赤十字、キリスト教会などの70ものブースが設けられ、具体的に子育てや学校教育、健康面などで困っていることを相談したり、自宅周辺の子供クラブを探したりできるコーナーがありました。会場は「子供祭り」のような雰囲気で、それぞれのブースに子供たちが楽しめるゲームや実験、小さなプレゼントなどが用意されていました。質問に答えるとスタンプがもらえるスタンプ・ラリーもあり、楽しみながら会場を周る工夫もなされていました。たくさんのブースの中で特に興味深かったのは、アルトナ子供病院のブースです。「テディ・ベア・クリニック」が開院されていて、クマのぬいぐるみを子供たちが診察するのです。病院の方に指導してもらいながら、聴診器を当てたり、包帯を巻いたり、手術着を着て手術したりして、医者の仕事を疑似体験するというものでした。

子育てや教育に関しては、誰でも分からないことがありますが、親が外国人の場合は言葉の壁もあります。そういう方々にも情報が届くように、トルコ語などの外国語で相談できるフロアも用意されていました。さすがは外国人の多い町ハンブルクです。

ハンブルク・ファミリーデー
市庁舎の中庭に設置されたローラー滑り台

商工会議所につながる市庁舎の中庭には、舞台が設けられており、バンド演奏やダンスなどが披露されていました。身体を使って遊べるアトラクションも用意されていましたので、子供たちにとっては、1日中遊んで過ごせる楽しいお祭り。親たちにとっても、子供に関する包括的で実際的な情報が得られて有益な、まさに「家族の日」。しかも入場無料! 困っていることがなくても親子連れで出掛けてほしい、お薦めの催しです。毎年行われているので、来年も乞うご期待!

井野さん井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?

 
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