Hanacell

ハチミツ色の断食期間限定ビールを堪能!

ファッシング(謝肉祭)から復活祭前までの40日間、ここバイエルンでは、断食をするしないにかかわらず、Bockbier(ボックビール)、あるいはStarkbier(強いビール)と呼ばれるFastenbier(ファステン=断食ビール)を飲む習慣があります。

皆さんは、伝統的に修道院がビールを醸造していたことをご存知ですか?ビールは自給自足の生活をしていた修道士の飲食物の1つで、断食期間は「液体のパン」とみなされていたほど。断食する修道士が唯一、口にしても良い飲み物だったそうです。

ウィキペディアの情報によると、ボックビールには明るめと暗めの黄金色の2種類があり、麦汁エキス濃度は16%以上だそうです。ダブルボックビールだと、麦汁エキス濃度が18%以上、アルコール度数は5~12%になるそうです。大体、通常のビールの2倍以上のアルコールと考えて飲むのがベストかもしれません。

ミュンヘンの断食ビールの中で唯一、明るめのボックビールを出すビアハウスがあるという情報をキャッチした私は、ミュンヘン南部のペルラッハに位置する、1930年設立のビール研究醸造所に行ってみました。

ビール研究醸造所
ビール研究醸造所(Forschungsbraurei)の看板

居心地の良いバイエルン風の内装を持つビアハウスは予約席のみで、店内は地元の人々であふれ返っていました。私は「S t. Ja cobs Blonder Bock(聖ヤコブの黄金のボックビール)」とブレッツェルを注文し、見た目も柔らかそうなビールの泡に感動しながら、ゴクリと1口飲んでみました。アロマのような麦芽の香りに、甘みのあるさっぱりとした味わい。一目惚れしたような感覚で、たちまち大ファンになってしまいました(0.5リットルしか飲まなかったのですが、帰りはほろ酔い加減で千鳥足でした……)。

赤ちゃんのオムツ交換台が設置されているほか、気に入ったビールをお土産として購入することもできるので、家族で誕生日などのお祝いをするのにも最適なビアハウスだと思います。1度足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

St. Jacobs Blonder Bock
St. Jacobs Blonder Bock(聖ヤコブの黄金のボックビール)
とプレッツェル

www.forschungsbrauerei.de

ゲッベルみどり
大阪出身。1993年からミュンヘン在住。癒し系ドイツ人夫と、おちゃめな4歳半の娘との3人暮らし。ドイツの携帯電話ゲーム開発会社のQAマネジャー。ブログ 「中途半端でも大丈夫」を公開中。http://miamama.exblog.jp/
 
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