Hanacell

音を楽しむサリューサロンのコンサート

私がサリューサロンのことを知ったのは3年前。あるテレビ番組で、首の後ろからバイオリンを弾いたり、3人が計6本の手でチェロを弾いたりする映像を見たときは、かなり衝撃を受けました。軽快な音楽を奏でながら、目を見張るようなアクロバティックな動きを披露する4人の美女たち。遊び心たっぷりのユニークな演奏がとても新鮮で、深く印象に残ったのです。

サリューサロン
サリューサロンの4人

後で調べてみたところ、サリューサロンとは2000年にハンブルクで結成された女性4人による室内楽カルテット&コメディアンということが分かりました。メンバーはピアニスト1人とチェリスト1人、バイオリニスト2人。全員、もともとはクラシック音楽の奏者ですが、決 して「堅苦しい」「気取っている」というイメージのクラシック音楽にとどまることなく、独自のスタイルを築いてきました。サリューサロンの音楽のレパートリーは独自のシャンソンからタンゴ、ポップス、ジャズ、人形劇や楽器のアクロバット、さらに民謡と映画音楽まで実に幅広いジャンルで構成されています。各地で公演活動を行うサリューサロンが4月6日、ついにシュトゥットガルト近郊の町ロイトリンゲンにやって来ました!

ライブで聴くと、彼女たちが舞台で発揮する多彩な魅力にますます引き込まれました。そして、4人がそれぞれ個性的でユーモアのセンスも抜群。今回の舞台では、音楽付きの楽しい手品も披露していました。テレビショッピングなどの真似も絶妙で、会場には終始笑い声が溢れ、音楽の原点は音を楽しむことであると実感させてくれました。たくさん笑って、美しい音楽を心から楽しむことができた2時間余りのコンサートは、あっという間に幕を閉じました。

カルテットの創始者アンゲリカ・バッハマンとイリス・ジークフリートは1980年代から学校のオーケストラで一緒に演奏していた幼馴染。2人は高校卒業後、一緒に路上ライブをしながら数カ月間世界中を旅しました。2000年にサリューサロンを結成して以来、少しずつ知名度を上げ、03年1月にかの有名なハンブルクのムジークハレ(現:ライスハレ)で初めて盛大なコンサートを実施。その時の公演ポスターは自分たちで街中に貼ったそうです。

サリューサロン
すっかりファンになり、DVDも買いました

サリューサロンは05年から活動範囲を国外にも広げ、カナダやチリ、ロシア、スイス、イタリア、ルクセンブルク、スペイン、中国、米国で定期的にゲスト公演を行っています。また、テレビやラジオ番組にも出演しており、いつかのインタビューで、次はぜひ日本へ行ってみたいと語っていました。

www.salut-salon.com

郭 映南
中国生まれの日本国籍。東北芸術工科大学卒業後、シュトゥットガルト造形美術大学でアート写真の知識を深める。その後、台北、北海道、海南島と、渡り鳥のように北と南の島々を転々としながら写真を撮り続ける。
http://kakueinan.wordpress.com

 
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