バンベルクから世界へ!缶で飛躍する醸造所
ドイツ南部、バイエルン州フランケン地方に位置する古都バンベルク。中世の街並みが広がるこの街は、ユネスコ世界遺産にも登録されている。丘の上に立つのは、「皇帝の聖堂」と称されるバンベルク大聖堂。神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世の墳墓を擁し、後期ロマネスクと初期ゴシックが融合した荘厳な大聖堂だ。向かいに立つ新宮殿のバラ園から望む旧市街の景観も格別の美しさ。
そんな歴史ある街に、1718年創業の家族経営ブルワリー、カイザードム醸造所(Kaiserdom Specialitäten Brauerei)がある。バンベルクは「ビールの街」として名高く、薫製麦芽を用いたラオホビールで知られるが、同醸造所が手がけるのはあえて王道のドイツスタイル。ラガーを中心に幅広いラインナップを展開し、市内の醸造所の中でも最大規模を誇る。「本物のドイツビールを世界へ」という理念のもと、現在では60カ国以上へ輸出。伝統を守りながらも近代的な醸造設備を積極的に導入し、安定した品質と国際的な供給体制を実現している。

その取り組みの一つが「缶による輸送」だ。アルミ缶やスチール缶はガラス瓶に比べて大幅に軽く、同じ内容量でも総重量を抑えられる。また、缶は形状が均一で隙間が少ないため積載効率が高く、パレットやコンテナへの積載量を増やすことが可能だ。さらに、缶は密閉性に優れ酸化しにくいため、品質の安定という面でも大きな利点を持つ。
今回紹介するのは、国外市場向けに展開される1リットル缶。専用ジョッキが付属するパーティーセットも用意され、その豪快なサイズ感はドイツらしい楽しみ方を教えてくれる。ドイツ国内ではガソリンスタンドやキオスクで購入可能だ。
ピルスナー(Pilsener)は穀物のふくよかな香りが口の中に広がり、喉を過ぎた後も舌の上に残るホップの苦みが心地良い。1リットル缶があっという間に空になってしまった。
vol.112
Pilsener
スタイル:ピルスナー
原材料:大麦麦芽、ホップ
アルコール度数:4.9%

| 醸造所名 | Kaiserdom Specialitäten Brauerei GmbH(カイザードム醸造所) |
| 創業年 | 1718年 |
| 住所 | Breitäckerstr. 9, 96049 Bamberg |
| その他のラインナップ | Helles、Bamberger Lager、Weißbier、Bockbier、Radler、Helles 0,0% |
| URL | https://kaiserdom.de/ ●通販不可 |



インベスト・イン・ババリア
スケッチブック

コウゴ アヤコ
東京生まれ。看護師をへて、旅するビアジャーナリストに転身。旅とビールを組み合わせた「旅ール」(タビール)をライフワークに、世界各国の醸造所や酒場を旅する。ドイツビールに惚れ込み1年半ドイツで生活したことも。『ビール王国』(ワイン王国)、『ビールの図鑑』(マイナビ)、『BRUTUS』(マガジンハウス)など、さまざまなメディアで活躍中。






