【ベルリン 3月17日 時事】ドイツ政府は17日、シュタルクワツィンガー教育・研究相が20日から3日間の旅程で台湾を訪問すると発表した。独閣僚の訪台は1997年以来26年ぶりで、中国の反発を招きそうだ。半導体や水素エネルギーの分野などでの協力強化を図る狙いという。
独政府の報道官は「科学や研究の連携を広げる。台湾は特に半導体の開発と生産で世界をリードしている」と説明した。ただショルツ独政権は、覇権主義的な動きを強める中国との関係見直しを進めており、今回の訪台にも政治的な思惑が透けて見える。
ドイツからは今年1月にも連邦議会の国防委員長が訪台して蔡英文総統と面会し、中国は反発した。一方で、ドイツにとって中国は最大の貿易相手国でもあり、過度な関係悪化は避けたい考えとみられる。
17 Mär. 2023 1189号
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