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日本人がオーケストラを立ち上げた!

バッハやベートーベン、メンデルスゾーンなどの偉大な作曲家を輩出した、ここドイツは、言わずと知れたクラシック音楽の本場。せっかく本場にいるのだからと、デュッセルドルフに住むクラシック音楽愛好家が集まって「日本クラブオーケストラ(NCO)」が誕生したのは今年の3月。現在のメンバーは25人前後、月に1~2回土曜日の午前中に日本クラブで行われる練習を中心に活動している。

練習曲はカルメンのマーチ、モーツァルトの交響曲31番や魔笛など
練習曲はカルメンのマーチ、モーツァルトの交響曲31番や魔笛など

メンバーは、学生や主婦、仕事を持つ人など年代も職業もまったく違うが、日本から楽器を担いでドイツに持ってくるほどの音楽好きという共通点を持っている。地元のアマチュアオーケストラに所属している人もいれば、映画「ローマの休日」の中でチェロを持つオードリー・ヘップバーンの姿に憧れて40代からチェロを始めたという人もいる。

NCOの魅力をメンバーに聞いてみると、「生活の彩り」という言葉がでてきた。主婦や仕事をしている人にとっては、NCOの練習が楽器を演奏できる唯一のチャンスでもある。地元のオケで活動するメンバーは「音符は世界共通語、だけど母国語で日本人と演奏すると、音譜の表現の仕方が似ていて同じ呼吸で演奏できる」とNCOならではの楽しみを語る。

練習をまとめるのは、日本とドイツにオーケストラ、アンサンブルを持つベテラン指揮者の高田治子さん。ハリのある声を響かせて、細部に渡る熱のこもった指導に、オーケストラの音がついていくのがわかる。小さく、大きく、音を合わせて歌い上げていく。

音と心を共に響かせて、1つの音楽を作り上げる過程は、見ているだけで病みつきになりそうなくらい興奮する。私も楽器ができたら……そう言うと高田さんから「チェロやコントラバス、大きい楽器は始めやすいわよ」とアドバイスをいただき、ちょっとやる気になってきた!芸術の秋、新しい習い事を始めてみるのもいいかもしれませんね。

NCOではまだまだメンバーを募集しています。
[問い合わせ先]
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(デュッセルドルフ日本クラブ)

最年少は14歳、親子や夫婦でそろって参加しているメンバーも
最年少は14歳、親子や夫婦でそろって参加しているメンバーも

指揮者の高田さん、NCOの夢である演奏発表会の実現に向けて熱血指導
指揮者の高田さん、NCOの夢である
演奏発表会の実現に向けて熱血指導

編集部 T
お米の名産地出身のため、日本酒をこよなく愛する。せっかくヨーロッパの真ん中にいるのだからビールやワインなどにもテリトリーを拡大し、世界の酒を語れる素敵なレディになるのが夢。座右の銘「酒は飲んでも呑まれるな」
 
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