Hanacell

街がゴシックに染まる!WGTに親子で初参加

私の暮らすライプツィヒは、毎年聖霊降臨祭(Pfingsten)の時期になると、黒を中心に華やかなゴシック調のドレスに身を包んだ人で溢れかえります。彼らは、1992年から開催されている「Wave-Gotik-Treffen」(WGT)と呼ばれるゴシック文化のフェスティバルの来訪者であり、毎年2万人ほどのゴシックファンが国内外から集まります。

アトリエで開催されたプレミートアップアトリエで開催されたプレミートアップ

実は私は、ライプツィヒに住み始めてから何年もWGTが気になっていました。子どもが生まれてからは、いつか一緒にドレスアップして街を歩きたいなと思うように。しかし、「衣装は本格的じゃないといけないのかな」「自分はゴシック文化に精通しているわけではないし……」と尻込みして、なかなか参加できずにいました。今年はそんな私の背中を子どもがぐいぐいと押してくれて、ついに衣装を着て親子でWGTデビューを果たしました。

黒いおやつを楽しみつつピクニック黒いおやつを楽しみつつピクニック

WGTのオープニング前夜には、ヘッドアクセサリー作家で、WGT常連のFaunaugeさんのアトリエでミートアップに参加。以前立ち寄ったことのあるアトリエで、衣装に身を包んだ私と子どもを温かく迎えてくれました。ミートアップの参加者には、何年もWGTに参加している人も多く、明日からどこを訪れたらいいかアドバイスをもらえたのも良かったです。

翌日のWGT初日は、市内中心部にあるクララ・ツェトキン公園でのヴィクトリアンピクニックへ。会場からほど近いカフェBackmeiseで、黒を基調にしたお菓子の詰め合わせを購入しました。WGTの期間中、ライプツィヒのレストランやカフェの中には特別な黒いメニューを出しているお店も多く、あれこれ試すのも楽しみの一つ。華やかに着飾った人、ユニークなコスチュームに身を包んだ人たちが公園に集まっており、その光景はまさに別世界でした。

毎日ちょっとずつ変化を楽しんだ衣装毎日ちょっとずつ変化を楽しんだ衣装

市内にはWGTのマーケットがいくつか立っており、私たちは「Heidnisches Dorf」という中世の村風のマーケットを訪れました。マーケットの中に入ると、クララ・ツェトキン公園でのピクニックよりもさらにコスチューム着用率が高く、まるで中世にタイムトリップしたかのよう。普段見かけないお店も少なくなく、子どもはアクセサリーの部品のお店に夢中でした。

実際に参加してみると、WGTは私たち親子のような初心者にも開かれていることが分かり、もっと早くに参加していればよかったなと思いました。毎日衣装を着て街に繰り出し、2025年のWGTを満喫することができました。来年はもっと衣装を作り込んで、パートナーにも何かを着せようと、子どもと画策しています。また来年も、この不思議で楽しい「黒の世界」に飛び込んでみたいです。

髙橋 亜希子 たかはし あきこ
IT系の翻訳者・プログラマー。オーストリア、インドを経てドイツへ。ライプツィヒには2016年より在住。三度の食事と、手に入らない食材を自分で育てるのが何よりの楽しみ。古巣のアート分野に戻りつつある。
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


Nippon Express SWISS ドイツ・デュッセルドルフのオートジャパン 車のことなら任せて安心 習い事&スクールガイド

デザイン制作
ウェブ制作

ドイツ便利帳サーチ!

詳細検索:
都市
カテゴリ選択