Hanacell

ミュンヘン市民に愛される アイスバッハ沿いを歩く

ミュンヘン在住者であれば、多くの人が行ったことのある英国庭園(Englischer Garten)。その広大な敷地の南端の一角に位置する博物館「ハウス・デア・クンスト」(Haus der Kunst)周辺は、この季節は新緑が心地良く、私にとってお気に入りの場所です。今回はこのエリアのおすすめをご紹介します。

新緑が美しい英国庭園新緑が美しい英国庭園

ハウス・デア・クンストまでは地下鉄やトラム、自家用車で簡単にアクセスできます。英国庭園といえば、広い芝生の上で日光を浴ながら、休日には友人や家族連れがゆっくりと過ごす場所として知られています。一方、庭園の東を南北に流れるアイスバッハ川沿いは木々が生い茂り、水辺の涼しげな木陰を散歩するのに最高の場所です。アイスバッハはリバーサーフィン発祥の地であり、サーファーを見るために多くの人が集まるちょっとした観光地となっています(今年4月にサーファーの死亡事故があったため、現在はアイスバッハでのサーフィンは一時的に禁止されています)。

渓流のせせらぎを聞きながら過ごすぜいたくな時間渓流のせせらぎを聞きながら過ごすぜいたくな時間

さて、幹線道路から庭園に一歩中に入ると、鳥のさえずりと川のせせらぎが聞こえる別世界が広がっています。苔の生えた岩場とその間を流れるアルプスからの透き通った水、中州の上に佇む茶室「閑松庵」と手入れされた紅葉。ミュンヘンに移住する前に京都に住んでいた私にとって、日本のわびさびを感じる美しい情景がそこにあり、ゆっくりと時が流れるほっとする空間です。一方、この周辺には近年、ナイトクラブやおしゃれなカフェ、レストランが増加。そのおかげで若者が集まって活気が溢れ、自然の中にも若者文化が溶け込み、独特の魅力を放つエリアとなっています。

毎年多くの人でにぎわう日本祭り「Japanfest」毎年多くの人でにぎわう日本祭り「Japanfest」

また、毎年夏に行われるミュンヘン最大の日独友好フェスティバル「Japanfest」もこのエリアで行われています。約2万人が訪れるこのお祭りは、在ミュンヘン日本国総領事館、独日協会、ミュンヘン日本人会の共催で、今年は7月20日(日)に行われる予定。おいしい日本食が楽しめるフードトラックや、日独のパフォーマーが出演するステージ、30を超える物販や日本文化を紹介するブースなど、1日中楽しめるプログラムが目白押しです。

にわかに盛り上がりを見せるアイスバッハ沿いのエリア。ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね!

神田 浩一郎(かんだ こういちろう)
駐在員として赴任したミュンヘンで、自然や文化、人々に魅了され、2019年に完全移住。「ミュンヘン山の会」のメンバーとして月に1~2度ハイキングを企画したり、山歩きの魅力やミュンヘンでの日常生活を発信したりしている。
Instagram:@yama.trip.music_kou

 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


Nippon Express SWISS ドイツ・デュッセルドルフのオートジャパン 車のことなら任せて安心 習い事&スクールガイド

デザイン制作
ウェブ制作

ドイツ便利帳サーチ!

詳細検索:
都市
カテゴリ選択