日本庭園も見どころ!市民憩いの場「ノルトパーク」

待ちに待った新緑の季節の到来ですね。ドイツ人の友人に週末の予定を相談をすると、「公園でピクニックしようよ!」と言われるのはこの時期ならでは。ベルリンならティーアガルテン、ミュンヘンなら英国庭園など、ドイツの都市部にはその街を代表する、市民に愛される公園があるものです。それでは、デュッセルドルフは?多くの人が思い浮かべるのは、南北で双璧をなすノルトパーク(Nordpark)とズートパーク(Südpark)ではないでしょうか。ズートパークについては、前任のレポーターさんが本誌1193号で紹介していますので、今回はノルトパークをご紹介します。

ノルトパークの園内の様子。メイン入口近くにある噴水も見どころノルトパークの園内の様子。メイン入口近くにある噴水も見どころ

デュッセルドルフ中央駅から地下鉄で10分強。ノルト(ドイツ語で北の意)の名の通り、市の北側、ライン川にほど近い平地にノルトパークは広がっています。敷地面積は36ヘクタール。1937年に未開発の荒地を博覧会会場として整備したのが始まりです。東京ドーム7個分の敷地の半分以上が芝生のため、開放感があり広々とした印象の公園です。

公園の北東に位置する日本庭園エリア公園の北東に位置する日本庭園エリア

初めて訪れたのは、同じ州内のボーフムに住んでいた頃。日本人の友人から「ノルトパークに桜を見に行こう!」と誘われたのがきっかけでした。ノルトパークには、現地の日系企業と日本人コミュニティが手がけ、1975年にデュッセルドルフ市民へ寄贈されたという日本庭園があるのです。その面積は5000平方メートルと、公園全体から見ると決して広くはありません。しかし、松や紅葉など日本ではおなじみの樹木や石灯籠が池の周囲に立ち並び、きれいに剪定された低木が続く小道を歩けば、一瞬で日本にいるような感覚を覚えます。

その日本庭園エリアや周辺では、枝ぶりの良い桜の木を多く見ることができるため、春は桜を目当てに訪れる人が多いのです。私も当時2歳だった娘に日本のようなお花見をさせたい! との思いで、2時間電車を乗り継いでノルトパークへ向かいました。咲き誇る桜の木の下で、娘を抱き上げて花びらを触らせてみたことは今でも良い思い出です。

家族連れに人気のアクアツォー・ルベック博物館家族連れに人気のアクアツォー・ルベック博物館

その後、デュッセルドルフに引越してからは季節を問わずにノルトパークを訪れるようになり、桜以外の楽しみ方も増えてきました。公園内に5カ所もある遊び場や、家族連れに大人気の水族館であり自然科学館でもあるアクアツォー・ルベック博物館、華やかな英国式庭園、随所に置かれた彫刻作品など。さまざまな人々が集い、憩う様子を見るたびに、良い公園だなと感じます。天気の良い週末は、ノルトパークでピクニックなんていかがでしょう?

Nordpark:www.duesseldorf.de/stadtgruen/park/nordpark

神木 桃子 こうぎ ももこ
日本の食品小売業界で働いた後、2014年に渡独。ハレ、ハンブルク、ボーフムと移り住み、現在はデュッセルドルフに夫と2人の娘と暮らす。趣味はオーガニックスーパーめぐり。
Instagram:@momococo_relife
 
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