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コスプレ選手権 in フランクフルト

今、日本が世界に誇るポップカルチャーといえば、やはりマンガ・アニメが思い浮かぶのではないでしょうか。特にヨーロッパにおいてその人気は絶大なようで、ドイツで出会った友人から名前も聴いたことのない日本のアニメについて熱弁を振るわれて対応に窮した、なんて経験もあります。

毎年10月に開催されるフランクフルト・ブックフェア(61回目の今年は10月14~18日)には100カ国以上が参加し、来場者は約30万人を超えるようですが、ここでもアニメ・マンガ部門は注目を集めています。今回はメイン・ブースの1つとして「Faszination Comic(漫画に夢中)」が設置され、日本をはじめドイツやフランス、アメリカなど様々な国が、自国のマンガ事情を披露するそうです。

ところで、毎年ブックフェアの最終日に、あるイベントが行われているのをご存知でしょうか?「Deutsche Cosplaymeisterschaft」通称DCMと呼ばれる、いわゆるコスプレ選手権です。ヨーロッパでは日本のマンガ・アニメブームの浸透とともに、自分自身が好きなキャラクターになりきるコスプレへの興味も広まったようです。実際にフランクフルト周辺でも、月に何度かコスプレイヤーたちが集まって街を闊歩する催しが行われているとか。そんなコスプレイヤーたちが、自慢のコスプレを競い合う場がこの選手権です。2002年から、毎年ブックフェアの最終日に決勝戦が行われるようになり、昨年ついに、ドイツ最大のアニメ・マンガ団体の公式大会にも認定されたそうです。

ブックフェアの会場にて
ブックフェアの会場にて

私も昨年、このコスプレ選手権に居合わせたのですが、会場に入ってまずびっくりしたのは、出場するしないにかかわらず観客の8割がコスプレをしていること、そしてその衣装が実に独特なことです。コスプレの衣装を購入するのが困難で、ほぼ手作りに頼るためか、それにしても日本のそれに比べるとかなり質が落ちているような……。大会では、思い思いのキャラクターに扮装した出場者が舞台に立ち、10分ほどの持ち時間の中で自身のコスプレの出来をアピール。独自に編集した映像で見せたり、小道具を使って寸劇を行ったりと、ちょっとした文化祭のようでした。ただ、出てくるキャラクターがどれもマニアックで、1つも分からなかったのが残念でしたが。

今年は、国内9カ所で行われた予選を勝ち抜いた32人が頂点を競います。ブックフェアは有料ですが、このコスプレ大会は入場無料なので、日本のアニメ・マンガが今ドイツでどのように受け入れられているのか、のぞいてみてはいかがでしょうか。

www.buchmesse.de
10月18日 14:30~

観客席もほぼコスプレイヤーで埋め尽くされていました
観客席もほぼコスプレイヤーで埋め尽くされていました

石野 あやか(いしの あやか)
ドイツW杯の折に渡独。初めてのドイツ、初めてのヨーロッパの地がフランクフルトでした。昼間から堂々とビールを飲める素敵な文化に魅せられて、1年間の滞在予定が、気がついてみれば3年目突入。こうなったら、次のW杯もドイツで観戦だっ!
 
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