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フランクフルト産のワインを味わう

秋と言えば、なんといっても「食欲の秋」。そして美味しい食べ物には、美味しい飲み物が欠かせませんよね。ドイツと言えば、すぐにビールが思い浮かびがちですが、ワインもなかなか捨てがたいものです。フランスやイタリアなどのワインも良いですが、せっかくドイツにいるのですから、ドイツワインを堪能しない手はありません。ドイツワインというと、白ワイン、特にライン川沿いの地域で生産される白ワインが有名です。ということは、ライン川の支流マイン川が流れるフランクフルトにも美味しいオリジナルワインがあるのでは? と思い、調べてみると……ビンゴ! やはりありました。

レーマー広場のすぐ傍にある市営のワイン店「Städtisches Weingut」では、フランクフルト市内のぶどう農園「ロールベルク(Lohrberg)」で収穫されたぶどうから造られたワインを購入することができます。市内のゼックバッハ(Seckbach)地区にあるロールベルクでぶどう栽培が始まったのは遥か昔、なんと882年だそうです。その後、1803年に市営化され、ドイツ国内でも珍しい大都市の市営ぶどう園となりました。1994年からはアルミン・ルップ(Armin Rupp)という人物がこの農園を借り受けて経営を続けていますが、今も昔と変わらず、市との関わりが深いようです。

ここはぶどう栽培が盛んなラインガウ地域の中でも東に位置し、良質のリースリングが育つと言われています。ここで獲れたぶどうから造られるワインは、フランクフルター・ロールベルガー・ハンク(Frankfurter Rohrberger Hang)という名で販売されています。

ブフランクフルト産のワイン
店内には、フランクフルトにゆかりのあるワインがずらり

私も、市のお墨付きのワインを買いに行こうとレーマー広場に直行。旧市庁舎の前にあるワイン樽型の看板を目印に小道を入っていくと、すぐに見つかりました。店内は丸天井やドーム型の窓など、曲線に囲まれた独特の雰囲気で、まるで穴倉に入ったような感覚。白ワインだけでなく、赤ワイン、アイスワイン、スパークリングワイン、リキュールなども置かれていました。また、フランクフルター・ロールベルガー・ハンクはもちろんのこと、近郊の街ホッホハイム(Hochheim)にある農園(こちらも市営)で造られるワインも並んでいました。この農園ではリースリング以外のぶどうも豊富に獲れるそうで、シャルドネ、カベルネ……などの品種から多彩なワインが生産されています。

店員さんにオススメの品を聞きつつ、気になったワインは試飲して、お気に入りを探してみてはいかがでしょうか。ただし、平日の午前中のみの営業ですので、時間にはご注意を。

フランクフルト産のワイン
この樽の向こうにお店があります

石野 あやか(いしの あやか)
ドイツW杯の折に渡独。初めてのドイツ、初めてのヨーロッパの地がフランクフルトでした。昼間から堂々とビールを飲める素敵な文化に魅せられて、1年間の滞在予定が、気がついてみれば3年目突入。こうなったら、次のW杯もドイツで観戦だっ!
 
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