Hanacell

2本のU-Bahn路線が開通

年の瀬迫る12月12日。各家庭でアドヴェントクランツの3つ目のろうそくに火が灯されたであろうこの日、フランクフルト近距離交通網に新しい仲間が加わりました。リートベルク(Riedberg)から南駅(Südbahnhof)までを結ぶU8と、ニーダー・エシュバッハ(Nieder-Eschbach)からギンハイム(Ginnheim)駅までを結ぶU9です。これにより、既存の地下鉄(U-Bahn)の中でも“Aルート(A-Strecke)”と呼ばれ、古くから住民の足となっているU1、U2、U3の交通網が、さらに北西方向へも広がりました。

この2路線の開通に伴って注目を浴びているのが、リートベルクという地区。フランクフルト中心部とタウヌス山地の間に位置し、2001年から新興住宅地としての開発が行われている地域です(17年に完成予定)。豊かな自然の中にモダンな住宅が立ち並び、幼稚園や学校、公園などの遊び場のほか、ショッピングモールなどの社会施設も次々と建設されています。ゲーテ大学の自然科学系の学部や、研究機関“Science City Frankfur t-Riedberg”があることから、国際的な学術都市の役割も果たしており、活気ある洗練された地域を目指しています。今回の路線開通により、市の中心部からこの地区へのアクセスが非常に快適になりました。「シティー・リートベルク・ライン(City-Riedberg-Linie)」と名付けられたU8はリートベルクから中心部までを20分以内で結び、サラリーマンや学生の通勤・通学時間の大幅な短縮に役立ちます。また、「ショッピングライン(Einkaufslinie)」という名のU9は、大型ショッピングセンターがあるノルトヴェストツェントルム(Nordwestzentrum)までを7分間で結び、ファミリー層に嬉しい路線です。

フランクフルト
この日、リートベルク駅は人であふれていました

新路線が開通したこの日、リートベルク駅前では開通記念式典が行われました。ちょうど連日降り続いていた雪が溶け始めたこともあり、たくさんの人が集まりました。会場にはクリスマスマーケットが出現。訪れた人は、和やかなムードの中、グリューンワインを片手に新路線の門出を祝いました。中央舞台では区長のペトラ・ロート氏による挨拶を皮切りに、子どもたちによる合唱やダンス、演劇、ゴスペルグループによるクリスマスソングなどが披露されました。またスケートリンクもオープンし、子どもたちは寒さに負けじと元気にリンクを滑っていました(スケートリンクは1月9日まで)。

世界的な不況が叫ばれて久しい昨今、このような新たな地域の発展により、少しでも経済に活気が出ることを祈りたいものです。

フランクフルト
アイスリンクも登場

石野 あやか(いしの あやか)
2006年のサッカーW杯ドイツ大会にタイミングを合わせて初渡独。国内外への交通の便の良さと、ほどよい田舎臭さを併せ持つフランクフルトから離れられなくなっている、ビールと旅行が大好きな不良主婦。
 
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