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Fr. 24. Mär. 2017

広島の方言による演劇ハンブルク大の学生が熱演

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「広島が片仮名のヒロシマになった日」と始まる、井上ひさし作の、原爆をテーマにした演劇「少年口伝隊一九四五」。ハンブルク大学日本学科の4年生がこの冬学期に取り組んだ、全編日本語によるこの演劇作品が1月20、21の二日間、大学内の大教室で一般公演されました。4年生の必修授業としての、初めての試みです。

私は大きな期待とともに、21日の公演に出掛けました。この日の観客は、約半数が日本人、そしてドイツ人の学生たちも多く訪れていました。日本語の分からない観客用に、ドイツ語字幕が用意され、すべての人に内容が伝わるよう配慮されていました。

内容が少しカットされて約1時間に収められていたとは言え、日本語を学び始めてほぼ3年半の学生がすべて日本語でお芝居をするのは、大きな挑戦です。しかも、登場人物が話す言葉は、広島の方言。そこに感情を乗せて、大きな声で生き生きと熱演した彼らに、終演時には、満場の客席から惜しみない拍手が送られ、観客の中には目元を抑える人もいました。

ハンブルク大学日本学科
感情を込め、日本語で演じる学生たち

このプロジェクトの指導者は日本学科講師の杉原早紀さん。大学の支援を受けて、現在ハンブルクドイツ劇場の専属女優である原サチコさんを非常勤講師に招くことが可能になり、学生たちは彼女から本格的な演技指導を受けたとのこと。また、照明の演出とフルート奏者の大山真理佳さんによる即興演奏も舞台を盛り上げていました。原さんは公演後「上演する作品を学生たちと探したとき、若者らしい楽しいテーマも考えたが、『日本人を知る。日本の歴史を知る』という観点から、最終的にこの作品を選びました。作品を通して、学生たちが日本人の心を体験し、表現してくれたことを誇りに思います」とあいさつしました。

上演後、観客からの質疑応答の時間があり、「大変感動した」「自分はケルンから来たが、ケルンでも上演してほしい」「このメンバーで、日本に上演旅行に行っては?」などの感想が寄せられました。学生たちの情熱ももちろんですが、作品自体の持つメッセージもこの舞台が観客に大きな感動を与えた要因であると思います。原爆が壊した人々の日常とその悲惨さ、それでも必死に生きる意味を探す人々の姿が、現代の私たちに訴えかけてきました。

ハンブルク大学日本学科
満場の客席を引き込む学生たちの舞台(原サチコさん撮影)

観客からの「演じている学生の皆さんはどう感じましたか?」との質問に「戦争はどちらか一方が悪いとは言えない。国民性にとらわれず、戦争を回避するために最善を尽くしたい」「間違ったことには大きい声で意見を言わないといけない」など、内容に関する反応が多く返ってきました。演じた学生にも、観客にも、大きな印象を与えた舞台でした。

このために労されたすべての人に大きな拍手と感謝を送ります。

 
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