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ロンドンのゲストハウス
Mi. 26. Jun. 2019

地域で助け合う、新しい子育てサポート

子育ての小さな手助けには大きな喜びを感じます。今回はドイツで子育てをしている人におすすめのプロジェクトを紹介します。ブラウンシュバイク市の「Wunschgroßeltern」という取り組みでは、お年寄りと若い家族を繋ぐことで地域に「Win-Win-Win」の関係を創出しています。

プロジェクトを始めたディッペルさん
プロジェクトを始めたディッペルさん

このプロジェクトを始めたディッペルさんは、「家族の関係性が変わってきたことからアイデアが生まれた」と語ります。若い年齢層の家族は仕事の関係でよく引越しをしますが、新しい環境で子どものことを世話してくれる人を見つけることは困難です。一方で、地域には社会貢献をしたいと思っている年金生活者がいます。その双方が互いに助け合うという試みが10年続いてきました。

参加者のおばあさんの1人は、実の孫たちに滅多に会えないので小さい子どもと一緒に過ごす時間がどうしても欲しかったと、参加のきっかけを語ります。最初は乗り気ではなかった相方のおじいさんは「始めは大変なこともあったけど、やってみて分かったのは子どもたちが早く環境に適応できるということ」と振り返り、子どもたちとかぼちゃの苗を嬉しそうに一緒に植えていました。仕事帰りに子どもたちを迎えにきたお母さんは、預けている間に用事を済ませることができて助かっている様子でした。このプロジェクトに関わる精神療法が専門のシュバルツ教授は、違う世代と集中的に時間を過ごすことは子どもたちが自分の感情を知覚・整理するプロセスに効果があると指摘します。

一緒に犬の散歩
一緒に犬の散歩

もちろん、血縁関係のない人たちが擬似家族のように接することで、問題も生じます。このプロジェクトに参加している僕たち家族も、最初にコンタクトを取った人とはちょっとしたことで喧嘩をしてしまい、今は会わなくなってしまいました。次に知り合ったイングリットおばあさんとは今も良好な関係で、先日も80歳のお誕生日をともに祝いました。本を朗読してもらったり一緒に歌ったり、週1回の交流で僕も子どもたちも多くのことを学んでいます。子どもたちが「老い」に肌で触れられることは、特に良い経験だと思います。イングリットおばあさんの心臓の機能は衰えてきており、体にあざが出ている部分も。5歳の娘が青いあざに触れながら、おばあちゃんの健康状態について心配そうにしていました。

イングリットおばあさんに本を読んでもらう
イングリットおばあさんに本を読んでもらう

もちろん実の祖父母が近くに暮らし、親が子どもたちと多くの時間を過ごせる環境が理想だと思いますが、地域で助け合いなから子育てをしていくアイデアとして面白い取り組みです。プロジェクトを紹介する動画もあるので、よかったら見てみてください。

紹介ビデオ:https://vimeo.com/309929231

国本隆史(くにもと・たかし)
神戸のコミュニティメディアで働いた後、2012年ドイツへ移住。現在ブラウンシュバイクで、ドキュメンタリーを中心に映像制作。作品に「ヒバクシャとボクの旅」「なぜ僕がドイツ語を学ぶのか」など。三児の父。
takashikunimoto.net
 
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