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ライプツィヒから岡山へ コロナ禍での一時帰国

先日、日本に一時帰国をしてきました。3月中旬のライプツィヒから地元の岡山まで、コロナ禍での帰国の一連の流れをレポートしたいと思います。

飛行機内では衛生セット(マスク、手袋、アルコール消毒液)が配られました飛行機内では衛生セット(マスク、手袋、アルコール消毒液)が配られました

まず、関西国際空港着の飛行機を探しました。大手検索サイトでは羽田や成田経由の乗り継ぎ便が表示されるので、自分で関空のサイトから現在の発着便を確認し、直接飛行機を検索します。私はライプツィヒから最短で関空に到着できるように、フランクフルト発ドバイ経由の飛行機を予約しました。

次は、出発前72時間以内のPCRテストと陰性証明書の用意です。ライプツィヒでは日本が指定している検査方法で検査してくれて、かつ土曜日でも開いているPCRテストセンターは一つしかないため、そこを予約しました。私が検査した所では、日本の指定フォーマットへの記入には対応しておらず、指定項目を英語で発行してくれるとのことでした。しかし検査の翌日の午後、届いた陰性証明書には、検査結果と名前のみが英語で記入されていて、そのほかの情報は全てドイツ語のみ。足りない情報もあったので、飛行機に乗れなかったらどうしよう……という不安を抱えながら出発の日を迎えました。

到着後は少人数グループで移動するため、廊下に並べられた椅子に座ってしばらく待機到着後は少人数グループで移動するため、廊下に並べられた椅子に座ってしばらく待機

そして搭乗日、ライプツィヒからフランクフルトへは電車で移動。同じ車両には5人しか乗っていませんでした。移動中に友人がテストセンターに電話をしてくれ、空港でチェックインする直前に、全ての情報とサインの入った陰性証明書がメールで届きました。チェックインでは陰性証明書と、厚生労働省が発行している質問票のQRコードの確認があります。空港には意外と多くの人がいて、荷物検査や出国手続きには長蛇の列。ドバイの空港に到着すると、乗り継ぎの搭乗口で再び陰性証明書とQRコードの確認がありました。

そしてついに関空に到着。まずはPCR検査のための唾液採取をし、入国前の滞在歴、健康チェックの連絡方法や隔離場所などの受付を済ませます。PCR検査の結果が出て入国審査や税関を通り、隔離施設へ到着したころには、着陸から約5時間が経過していました。また、ドイツからの入国に対しては入国後の最初3日間の、隔離施設での隔離が義務づけられたばかりでした。隔離費用は無料です。時差ボケと闘いながら、規則正しい生活を余儀なくされる3日間のホテル缶詰生活は辛かったですが、3日目に実施された検査の陰性が確認されると帰宅が許可されます。その後、岡山から迎えに来てもらい、残りの11日間は実家で自主隔離をしました。

隔離施設で配られた資料隔離施設で配られた資料

規則がコロコロと変わるなかでの帰省準備は大変でしたが、無事に一時帰国ができました。地方都市から地方都市への帰省は、PCR検査場の少なさや、空港からの公共交通機関の使用禁止など、コロナ禍でより大変になったように感じます。隔離なしで帰国できるのはいつになるでしょうか。その日が待ち遠しいです。

小見山 郁子(こみやま いくこ)
岡山県出身。コミュニティースペースやまちづくりに興味を持ち、NPOで活動しながら診療放射線技師として8年間病院勤務。ひょんなご縁で2018年に渡独し、ライプツィヒにある「日本の家」で活動を開始。2020年から日本食を中心としたコレクティブとして活動中。
 
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