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欧州文化首都ケムニッツで食を楽しんだ2日間

1247号のレポートに引き続き、今回もライプツィヒと同じくザクセン州にあるケムニッツでの体験について書きたいと思います。ケムニッツは2025年の欧州文化首都の一つで、年間を通じてさまざまなイベントが開催され、盛り上がりをみせています。ライプツィヒからはREに乗って1時間ほど。思い立ったら気軽に訪れることのできる距離感です。

スパイスワークショップでは季節の料理とスパイスを堪能スパイスワークショップでは季節の料理とスパイスを堪能

前回のレポートでもご紹介した通り、私は6月にケムニッツに2週間滞在し、Maker Residencyプログラムに参加しました。そのご縁で、今回は「Kochmarathon」(料理マラソン)というイベントのオープニングで、お寿司のワークショップをしてほしいと招待していただきました。さらにうれしいことに、前回の滞在中に訪れて一目ぼれしたスパイスショップ「Direkt vom Feld」で、ちょうど夏のスパイスワークショップが行われるとのこと。勉強と仕事を兼ねて、1泊2日のケムニッツ訪問を計画しました。

1日目は、午後の電車でライプツィヒからケムニッツへ。ホテルに荷物を預けて、バスに乗って「Direktvom Feld」のお店兼スタジオに向かいます。1時間のテイスティングでは、季節のサラダやスープ、パンとスプレッド、デザートに加えてドリンクまで提供され、それぞれに使われているスパイスをクイズ形式で当てながら味わいました。学びと体験が一体になったとても楽しい時間でした。なかでも私のお気に入りは、トマトに黒にんにくの粒を合わせたトマトバター。香ばしい風味と深い甘みが合わさって、パンをいくらでも食べられそうなほどおいしかったです。

私がホストの手巻き寿司ワークショップ ⒸNatalie Bleyl私がホストの手巻き寿司ワークショップ ⒸNatalie Bleyl

2日目は、朝からレンタカーをピックアップして買い物を済ませ、6月に私をホストしてくれたケムニッツ近郊のNeukirchenにあるコミュニティキッチンNETZ-Werkへ。到着してから、すぐに食べたい人向けのヴィーガン巻き寿司と、手巻き寿司スタイルのワークショップ用の具材、合計100人前をどんどん準備。夕方にはライプツィヒから家族も合流して、サービスやワークショップを手伝ってくれました。特に手巻き寿司ワークショップが好評で、年末のイベントへのお誘いまでいただき、二つ返事で参加を決めました。

ケムニッツというと、ライプツィヒと同じザクセン州にありながらも、なんとなく遠いイメージを持っていました。ですが、電車が時間通りに運行されれば思いのほかスムーズに足を伸ばせます。実際に訪れてみると、今回紹介したスパイスショップ「Direkt vom Feld」のほかにも、ユニークな商品を作るお豆腐屋さんや、ポップアップストア的に使えるキッチンなど、興味深いフードプレイスが満載。食いしん坊で料理好きの私には、まだまだ探求の余地がありそうで、これからも遊びに行きながら少しずつ関係を深めていけたらと感じています。

髙橋 亜希子 たかはし あきこ
IT系の翻訳者・プログラマー。オーストリア、インドを経てドイツへ。ライプツィヒには2016年より在住。三度の食事と、手に入らない食材を自分で育てるのが何よりの楽しみ。古巣のアート分野に戻りつつある。
 
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