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Mi. 26. Jun. 2019

皇后シシィも愛した南チロルの保養地メラン

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ミュンヘンから南へ約300㎞、北イタリアの南チロル地方はアルプスに囲まれた風光明媚な土地です。湖が点在し、山々が連なるこの地方は変化に富んだトレッキングやウォーキング、サイクリングルート、スキー場が豊富で、何よりドイツよりも暖かいため、バイエルンからのポピュラーな休暇先です。第一次世界大戦後にイタリア領となりましたが、現地の母語はドイツ語とイタリア語が半々。ほぼドイツ語で過ごすことができるのも、ドイツ人にとって魅力なのでしょう。ミュンヘンからの交通アクセスは良く、中心都市ボーツェンやメランへの長距離直通バスが日に複数本出ていることからも、人気のほどがうかがえます。

メラン(Meran / Merano)は、南チロル地方の第2の都市です。山あいの町ですが、標高が300mほどと低いため、穏やかな地中海性気候であることが特徴です。富裕層の保養地として発展してきたメランは、バイエルン王家出身でオーストリア皇后シシィ(エリーザベト)が愛した街としても知られます。

この地を訪れたシシィも楽しんだ景色を、堪能できます
この地を訪れたシシィも楽しんだ景色を、堪能できます

チロル地方が観光地として注目を浴びるようになったのは、200年ほど前のナポレオンのアルプス侵攻がきっかけ。その景観の美しさはドイツや英国の詩人にたたえられ、王侯貴族にチロル地方が知られていきました。1867年にアルプスの南北交通の要路であるブレンナー峠に鉄道が開通すると、移動がぐっと楽になり観光化が進みます。1870年にはオーストリア皇后シシィが特別列車を仕立てて、避寒のためにメランを訪れました。ウィーンを嫌い、各地を旅行してまわった彼女ですが、メランの温暖な気候が気に入ったようで、その後にも数回、この街に長期滞在しています。彼女が起居したトラウトマンスドルフ城は、現在、観光博物館として公開されていて、城をとりまく広い庭園は植物園になっています。日本庭園を含むバラエティー豊かな植生、敷地の高低差を利用した美しい散歩道からは広々とした空の下にダイナミックな山々を見渡すことができます。また、メラン旧市街地を流れるパッサー川の周囲は広々とした遊歩道が整備されていますので、街を散策するときにも自然を感じることができます。観光シーズンには多くの人々でにぎわうこの場所も、イースター前の4月には落ち着いた美しさをたたえていました。「シシィの小径」や彼女の名を冠したカフェ、ホテルなどがあるのは、観光地の定番な感じですね。

トラウトマンスドルフ城植物園は、欧州でもトップクラスの美しさ
トラウトマンスドルフ城植物園は、欧州でもトップクラスの美しさ

4月は南チロル地方で栽培が盛んなリンゴの花の最盛期でもあります。それらがずらりと並ぶ畑は、標高200〜1000mの範囲に広がり、どこを歩いても見かけることができました。

北のアルプスから吹く風は涼しさと雪を、南からの風は湿気と暖かさをこの街に運んできます。ミュンヘンから気軽に行ける南チロル地方を、また訪れてみたいと思います。

Yoshie Utsumi
日独の自動車部品会社での営業・マーケティング部門勤務を経て、現在はフリーランスで通訳・市場調査を行う。サイエンスマーケティング修士。夫と猫3匹と暮らし、ヨガを楽しむ。2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。

 
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