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文化とスポーツが交差する「Sugar Mountain」

ドイツのどんよりと暗い冬を経験すると、晴れの日が続くだけでこの上ない幸せを感じますよね。決して大げさではなく、外に出掛けて太陽の光を浴びなければいけないという使命感さえも湧いてくるときがあります。ここ最近は薄手のコートでも十分暖かい日もあり、ビアガーデンやテラス席で夜遅くまでくつろげる、皆が待ちに待った季節がついに到来する予感がしています。今回はそんな春先にぴったりな、文化とスポーツが楽しめる施設をご紹介します。

灰色のコンクリートにアクセントを加えるグラフィティ灰色のコンクリートにアクセントを加えるグラフィティ

昨年7月にオープンしたばかりの「シュガー・マウンテン」(Sugar Mountain)は、ビアガーデンや売店が併設された都市型レジャー施設です。7500平方メートルの屋外スペースと、さらに2000平方メートルの室内スペースがあり、スケートボードやバスケットボール、卓球、ボルダリング、ボクシング、プール、チェスなどが無料で遊べます。また週末はフリーマーケットのほかに、音楽や劇団のライブイベントなども開催されています。

この施設は、ミュンヘン西部のゼンドリング(Sendling)という地域にある空き工場の敷地を再利用した期間限定プロジェクトで、まずは2023年までの2年間運営される予定です。ドイツでは、古い工場地帯がクラブやパーティー会場に変身することは珍しくありませんが、シュガー・マウンテンの発案者であるミチ・ケルン氏、リジー・キーザー氏、グレゴール・ヴェルチェ氏は、あえてその道は避けることにしました。

気分に合わせてやりたいスポーツが選び放題気分に合わせてやりたいスポーツが選び放題

この3名は、主にミュンヘン大学の学生が集まる「Lost Weekend」や青少年を支援する「Villa Z」、オペラや劇団のための「Utopia」など、ほかにもさまざまなコミュニティーの場の実装を通してミュンヘンのカルチャーシーンを盛り上げている実力派集団として知られています。素朴なコンクリート壁上にカラフルなアートが眩しいほど輝くこの施設は、もっとカジュアルに人が集まる、創造性に富んだハブ的存在を目指しています。

私が平日の夕方に訪れた際は比較的空いていましたが、バスケットボールコートには学校帰りの10代の利用者たちが試合に熱中していたり、スケートボードパークでは仕事終わりの大人が技の練習をしていたり、年齢や性別に関係なく入っていきやすい雰囲気でした。冬の間に鈍った体をリフレッシュするだけでなく、コロナ禍の影響により減ってしまった交流の機会を徐々に取り戻す場所となっています。

一人でも、友人と一緒でも、息抜きできること間違いなし 一人でも、友人と一緒でも、息抜きできること間違いなし

音楽を楽しみながらスポーツでひと汗かいた後は、ビアガーデンで至福の一杯……なんてできたらとてもぜいたくですよね。気軽に出入りできるので、ふらっと行ってみても良いかもしれません。

Sugar Mountain: www.sugarmountain-munich.com

大浦 詩織カミラ(おおうら しおり)
ミュンヘン生まれ、10歳ごろから京都育ち。大学卒業後、再びミュンヘンに戻る。もともと異文化教育や日独間のコミュニケーションに興味があり、ドイツのPR会社Storymakerに就職。J-BIG編集部として、在独日系企業の情報発信も行っている。 www.j-big.de

 
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