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できるだけ明るく過ごせるように ミュンヘンのこども病院

海外で暮らしていると困ることの一つは、病気になったとき。言葉は通じないし、医療システムも違っているので、病気そのものだけでも不安なのに、さらに不安が広がります。ましてや、お子さんが入院するような大きな病気にかかったとき、保護者としては途方に暮れることでしょう。以前、日本人の知人が出産した際、生まれたばかりのお子さんに手術が必要な重い病気があることが分かり、手術後にお見舞いに行ったことがありました。そのときのこども病院(小児専門病院)がとても良い印象だったので、皆さんにも紹介したいと思います。

子どもたちに大人気の鉄道模型子どもたちに大人気の鉄道模型

Klinikum Dritter Orden内のこども病院は、2002年に新築開院した施設です。病院自体は1985〜2001年にかけて全面改修されました。最近は、養護施設などでもこの造りのものを見かけますが、建物の真ん中が吹き抜けになっていて、明るく開放感があります。これだけでも、病院特有の威圧感がかなり和らいでいる印象。そしてその地上階には、小さなメリーゴーランドや鉄道模型があり、子どもたちが遊べるようになっています。お見舞いに来た方々とも十分にくつろげるスペースがありました。

もちろん入院スペースの各階にも子どもたちが遊べる部屋があり、入院中でも退屈しないように、おもちゃや遊具が用意されていました。ドイツでは住宅も一部屋一部屋が日本よりゆったりと造られていますが、病室もまたしかり。十分なスペースが確保され、絵や花が飾られて、和やかな雰囲気があります。ここはキリスト教系の病院でしたので、聖書の言葉が書かれたイラストも飾られていました。

各階に設けられた子どもが遊べるスペース。窓の絵もかわいいです各階に設けられた子どもが遊べるスペース。窓の絵もかわいいです

さらに私がいいなと思ったのは、保護者も一緒に病室に泊まれることです。日本でも簡易ベッドで泊まれるようになっているところがあると思いますが、ドイツのこども病院では最初からそれが想定されており、保護者のための食事も用意されているのです。私の知人の場合、出産直後であり、出産自体も大変だったので、このシステムのおかげで赤ちゃんと同じ部屋に泊まることができ、とても助かったと思います。

吹き抜けにあるメリーゴーランド。廊下には緑の植栽も吹き抜けにあるメリーゴーランド。廊下には緑の植栽も

また、ドイツでも大都市では日本人の看護師さんや助産師さんがいる病院があると聞きますが、この病院にも日本人の助産師さんが毎日来られて、様子を聞きつつ、アドバイスをしてくれていました。これはドイツで出産した日本人の方や、病気のお子さんがいる保護者にとっては、何よりの助けでしょう。健康であることが一番ですが、病気になったときに手厚い助けがあるのはありがたいことです。

井野 葉由美(いの はゆみ)
イエス・キリストに出会って、声楽専攻から牧師に転身。2022年よりミュンヘン日本語キリスト教会牧師。今でも少女マンガ、オペラ、ダンスは大好きです。 www.muc-japan-christ.com/

 
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