「ハンブルクの夏はとても美しい。わざわざマヨルカ島や、カナリア諸島に行かなくても、バカンス気分を満喫できるのさ!」と誇らしげに語るハンブルク出身の友人のことをふと思い出しました。北ドイツは天候が変わりやすく、その年によっては、ほとんど夏がなかったなんてことも。ハンブルクの夏は比較的短いですが、さまざまな楽しみ方があるのです。
いよいよショーがスタート
緑が豊富なハンブルク市内には、ところどころに公園があります。市内の中心部の、約47ヘクタールの広大なプランテン・ウン・ブロ-メン公園も、そんな街中のオアシスの一つ。ここは、17世紀に建てられた城壁や要塞跡で、18~19世紀に整備され公園となり、1869年にはハンブルク初の園芸博覧会が開催されました。その後、1935年の低地ドイツ園芸展を機に、低地ドイツ語で「植物と花」を意味する「プランテン・ウン・ブローメン」と名付けられました。園内には300種以上のバラが咲き誇るバラ園(夏の間、クラシックの音楽を聴くことができます)、薬草園、歴史的建造物として保護されている温室、そして、造園家、荒木芳邦氏の設計による日本庭園があり、茶室では茶の湯を体験できます。音楽パビリオンではさまざまなコンサートやイベントが催されます。子どもたちの遊び場ブラー・ベルゲは、いつもハンブルク中の子どもたちが集まったのかと思うほどのにぎわいです。
思い思いにくつろぎながらショーを楽しむ人々
この公園きっての夏季限定恒例のイベントが、噴水ショー「水と光のコンサ-ト」です。5月1日~9月30日まで、毎晩22時(9月からは21時)公園内のParkseeという池で行われます。二人のアーティストが「水のオルガン」と呼ばれる特別な装置を使い、「光」の担当者は鍵盤を用いて、音楽に合わせて照明を動かし、「水」の担当者は装置のレバ-を使って、水の形や動きを操ります。開演1~2時間前くらいから、人々がどんどん集まって来ました。池の周りの芝生に腰を下ろし、夜のピクニックを楽しむ人々もいれば、園内のあちこちに置かれた椅子を思い思いの場所へ運んで鑑賞する人、池の前のカフェに座って眺める人もいました。日が落ちるとぐっと気温が下がるので、上に羽織るものは必須です。
涼やかな水しぶきが心地いい
辺りはようやく暗くなり、いよいよコンサ-トが始まりました。神秘的な音楽に合わせ、さまざまな色彩の光に照らされた水が空高く次々と噴射され、まるで光と水のダンスのよう。水しぶきの音がひんやり涼しく、ふと、砂浜に座って見た日本の夏の花火を思い出しました。やっぱりハンブルクの夏はいいな。確かにバカンス気分にどっぷり浸れました。
ハンブルグ郊外のヴェーデル市在住。ドイツ在住38年。現地幼稚園で保育士として働いている。好きなことは、カリグラフィー、お散歩、ケーキ作り、映画鑑賞。定年に向けて、第二の人生を模索中。



インベスト・イン・ババリア
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