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アイスホッケー ・ドイツカップ観戦記

すっかり日が短くなり、着々と冬支度 を進めている北国ドイツ。ここミュンヘ ンには雪の便りも届き、スキーやスケートなど、ウィンタースポーツのファンにとっては待ちに待ったシーズンの到来です。そんな冬の訪れを感じさせるイベント、アイスホッケーの4カ国対抗親善試合「ドイツカップ」が11月11~13日、オリンピア公園内のオリンピアホールで開催されました。今回は、その観戦記です。

ゴール前で攻めるドイツ(黄色のユニフォーム)と守るスロバキア
ゴール前で攻めるドイツ(黄色のユニフォーム)と守るスロバキア

1987年以降、毎年顔ぶれを変えながら開催されている、歴史あるこの大会。今年はドイツ、スイス、スロバキア、 アメリカの4カ国が参加しました。どのチームも、世界トップレベルの実力を誇る強豪揃いです。3日にわたって繰り広げられた総当り戦のうち、私は2日目のドイツ対スロバキア戦を観戦してきました。どちらのチームも初日は勝利し、立ち上がりは上々。この試合に勝てば、優勝に王手が掛かる大一番です。

試合が始まるとまず、スロバキアが素早い攻勢を仕掛けていきます。対し てドイツは少し様子見といったような感じで、ゆっくりとスタート。その隙を突いた形でスロバキアが先制。そしてこれに驚いている間もなく、早くも2点目を奪われてしまいます。ドイツ人の観客 が圧倒的多数を占める中での優勢な試合運びですから、アウェーのスロバキア・ サポーターたちは大喜びです。しかし、その後はドイツも徐々に攻勢に転じ、「氷 上の格闘技」という名にふさわしい、激しい攻防戦が繰り広げられました。体格の大きな選手たちが小さなパックをめぐってスケートリンクの上を縦横無尽に 駆け回り、全力でぶつかり合い、ゴールを狙う・・・・・・。ドイツの逆転を願う観客にとっては、息の詰まる展開が続きます。ドイツが得点し、「もしや逆転でき るのでは?」と希望を抱くとスロバキアがさらに得点を重ね、その期待は裏切られます。結果は6ー3でスロバキアの勝利。しかし、ドイツは最後まで攻撃の手を緩めることなく、観客を大いに沸かせてくれました。

ゴール! 総立ちで喜ぶドイツのサポーター
ゴール! 総立ちで喜ぶドイツのサポーター

ここオリンピアホールでは、ミュンヘンが擁するブンデスリーガ1部のアイスホッケー・チーム「EHC ミュンヘン」の試合も観戦できます。地元サポーターと共に、白熱の戦いを応援して盛り上がってみては? また、スケートリンクは一般の利用客にも開放されています。 入場料は大人4ユーロ、貸スケート靴が4ユーロ(デポジット50ユーロ)。日によって一般開放の時間帯が異なるので、事前にホームページなどで確認することをお勧めします。

www.olympiapark.de

Y. Utsumi
2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。会社員を経て独立し、現在はフリーランスとして活動中。家族は夫と2匹の猫で、最近の趣味はヨガとゴルフ、フルート。
 
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