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ロンドンのゲストハウス
So. 20. Okt. 2019

よみがえったドイツ劇場

ミュンヘン中心部の地下鉄U4、5カールスプラッツ(シュタホス)駅から程近いドイツ劇場(Deutsches Theater München)は、開業1896年という老舗の劇場。ミュージカルやオペレッタなど、軽めのエンターテインメント作品の興行を通して、ミュンヘンっ子に愛されてきました。戦時中の爆撃で被害を受けて再建された後、修復を繰り返し、2003年には閉館の危機も訪れたものの、なんとか生き延びてきたこの劇場。老朽化が進んだため、08年から全面的な改修工事が開始されました。当初の予定では工事完了は11年だったのですが、工期が大幅に遅れ、完成予定が2度延期されました。そして、ついに新装オープンとなったのは今年1月。工事開始から丸5年の歳月と9600万ユーロの総工費を掛けて近代的に生まれ変わった劇場で先日、オープニング・プログラムを観てきました。

劇場入口は、リニューアルしたシックなオープンスペース。その日はあいにくの雨でしたが、晴れた日には開演前に屋外でドリンクを楽しめるようになっています。当日券を購入したい場合は、入口左手のチケット売り場へ。オンライン購入の場合は、自宅でプリントアウトしたチケットを手渡すだけです。

Deutsches Theater München
美しくライトアップされた入口。観劇気分が盛り上がります

劇場内は、黒と赤をメインとしたモダンな空間になっています。座席数は約1600。コンパクトな劇場なので、バルコニー席であっても、舞台からそれほど遠く離れてはいません。平土間の席には段差が付いているので、後方の席でも舞台がしっかりと見えます。ただ、左右のテラス席の下の席は、テラス席によって視界が若干遮られてしまうようです。なお、舞台の前には楽団用のピットが設けられているので、演奏者の様子が見たい場合には、舞台寄りのテラス席がお勧めです。

Deutsches Theater München
リニューアルしたドイツ劇場。クラシックな構造はそのままに、赤と黒で近代的なイメージ

私が鑑賞したプログラムは、1950年代の米国の名作『ウエスト・サイド・ストーリー』です。セリフは英語でしたが、舞台脇左右の壁にドイツ語の字幕が表示されるバイリンガル方式。私の席は舞台左手のテラス席で、ダンサーの動きや表情、楽団の指揮者の様子まで、臨場感溢れる舞台を間近で楽しむことができました。

今後の上演プログラムは、ミュージカル『グレース』やマイケル・ジャクソンの『スリラー』、ネルソン・マンデラを題材としたオペラ『マンデラ』、オズの魔法使いをモチーフとした『The Wiz』など、バラエティーに富んでいます。上演期間は2〜3週間と比較的短いので、ご興味のある作品が見付かったら、早めに良い席を予約して、舞台をお楽しみください。

www.deutsches-theater.de

Y. Utsumi
2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。会社員を経て独立し、現在はフリーランスとして活動中。家族は夫と2匹の猫で、最近の趣味はヨガとゴルフ、フルート。
 
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