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骨董市「アウアー・ドゥルト」

「アウアー・ドゥルト(Auer Dult)」とは、ミュンヘンでは最もよく知られた骨董市のことで、マリアヒルフ教会(Mariahilf Kirche)の前で年に3 回、各9日間ずつ催されます。

教会の前には屋台がずらり
教会の前には屋台がずらり

「ドゥルト」とは、中世のころ教会の前で催されるようになった歳の市のような市民祭りを意味し、それ以来100年以上継承されてきた、数少ない伝統的な市の一つなのです。10月に開かれるのは「キルヒワイ・ドゥルト(Kirchweih Dult)」と呼ばれ、 「マイ・ドゥルト(Mai Dult)」は4 月終わりから5月にかけて、そして7月は「ヤコビ・ドゥルト (Jakobi Dult)」 と、それぞれ名称が異なります。

雪がちらつく日曜日、私は一人で会場に向かいました。予想以上に来場者が多く、それぞれ寒さに震えながらも、思い思いに蚤の市を楽しんでいる様子。広場では、古本や骨董品、人形、芸術品、陶器、調理道具、下着、民族衣装等が売られ、ありとあらゆるものが揃っているようでした。もちろん、ソーセージや焼き魚、ビールを味わえるインビス、回転木馬や空中ブランコ等の移動遊園地も併設されています。でも、残念ながら観覧車は休止、乗馬やシーソーを楽しむ子どもたちの姿もまばらでした。

陶器
こんなかわいい陶器も売っています

移動遊園地
雪で人がまばらな移動遊園地

私は一通り出店をぐるっと回りましたが、あまりの寒さに耐えられず、グリューワイン(Glühwein)をグイッと一気飲み。その横で、同じくグリューワインを飲んでいた日本人家族が、そばにいたドイツ人のおじさんから声をかけられ、一緒に乾杯していました。ミュンヘナーはアルコールがあると、どこでもオクトーバーフェストのノリに変わるのですから、本当に愉快です。

グリューワインの効き目はすごく、あっという間に体中がポカポカになったので、ゆっくり見たいと思っていた古本屋を再訪し、夫のために古い料理本を、娘のためにはミヒャエル・エンデの「モモ」を、それぞれ2ユーロで購入しました。

次のドゥルトは来年4月26日から。もう今から楽しみです。

ゲッベルみどり
大阪出身。1993年からミュンヘン在住。癒し系ドイツ人夫と、おちゃめな4歳半の娘との3人暮らし。ドイツの携帯電話ゲーム開発会社のQAマネジャー。ブログ 「中途半端でも大丈夫」を公開中。http://miamama.exblog.jp/
 
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