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Fr. 17. Aug. 2018

ドイツの復活祭を彩る、イースターの泉

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イースターの定番といえば、ウサギや羊といった可愛い形のチョコレートと焼き菓子、カラフルな卵です。春の訪れを告げるかのような色鮮やかな飾り付けを街で見かけると、祝日の楽しさと相まって心がウキウキしてきます。子供がいる家では、ゆで卵やお菓子を庭に隠して探すという伝統的なイベントを行ったりするようです。探し忘れがないように、隠した場所と数を覚えておかないと後で大変なことになりそうですね。

さて、そんな楽しいイースターですが、起源はキリストの復活を祝う宗教行事です。イースター前の断食期間とされた時期には、現代では実際に断食をする人はいなくても肉食やアルコール、もしくはタバコなどの嗜好品を控えるなどして、自分なりの節制期間とする人もいます。そしてイースターには、その我慢を乗り越えたことも祝うのでしょう。

ウサギの学校。今年は記念写真がモチーフ
ウサギの学校。今年は記念写真がモチーフ

我が家の近所ではこの時期、教会脇の泉が美しく飾られたり、「ウサギの学校」をモチーフにした大掛かりなデコレーションが出現する湧水場があったりします。何か謂れがあるのかと思い調べてみたところ、これらは「Osterbrunnen( イースターの泉)」と呼ばれるものでした。泉に装飾を施すのは、もともと1900年代初頭にバイエルン州北部のフレンキシェ・シュヴァイツと呼ばれる地方で始まった風習で、次第にバイエルン州内や隣のテューリンゲン州などに広がっていったようです。キリスト教的背景と合わせて、生命に不可欠である水を讃えること、また、水事情があまり良くなかった当時に水源を美しく保つ意思を表すためのものだったという説もあるようですが、自然発生的なものなのでしょうか。はっきりした理由は分かっていな いようです。ともあれ、王冠型に美しく飾るのが定番のイースターの泉は、別名「イースターの王冠」とも呼ばれ、現代では観光客の呼び込みにも一役買っているようです。小さな村や町の泉を飾る熱意は、ほかの町への対抗意識も呼び覚ましているようで、「最も大きい」や「最も多くの卵を使った(なんと2万個以上!)」イースターの泉はギネスブックにも登録されているそう。

泉に限らず、橋や水路など水にちなんだ 場所を飾る町は年々増えているようですが、特にフランケン地方のビーバッハ、オー バープファルツのズルツバッハ=ローゼンベルク、オーバーシュヴァーベンのオー バーシュターディオンが有名で、毎年凝ったデコレーションを披露しています。

 

聖母マリアの泉を卵と緑の王冠が飾る
聖母マリアの泉を卵と緑の王冠が飾る

フレンキシェ・シュヴァイツはバンベルク やバイロイトなどの古都を抱え、古城街道の一部にも なっている地方です。なだらかな丘陵地帯は起伏に富 んでいてトレッキングやウォーキング、ロッククライミングにも最適。次の機会には、観光やトレッキングと合わせてイースターの飾りも見てみたいですね。

Yoshie Utsumi
日独の自動車部品会社での営業・マーケティング部門勤務を経て、現在はフリーランスで 通訳・市場調査を行う。サイエンスマーケティング修士。夫と猫3匹と暮らし、ヨガを楽しむ。 2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。
 
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